中標津町橋梁長寿命化修繕計画について

橋梁点検および長寿命化修繕計画の目的

(1)背 景

 中標津町が管理する道路橋(橋長2m以上)は、平成24年度現在101橋あり、このうち、建設から50年以上経過する高齢化橋梁は0橋(0%)です。
 しかし、20年後の2030年には、高齢化橋梁が50橋(50%)と急激な増加傾向にあり、管理橋梁の維持管理について、今までのような重大な損傷が生じてからの対処や架換え(更新)では維持管理費用が膨大となるため、大きな財政負担となることが予想されます。
 限られた予算の中で効率的な維持管理をしていくためには、定期的な点検や計画的な修繕を行うなどのコスト縮減の取組が不可欠です。

(2) 目的

 中標津町では高齢化橋梁の増大に対応するため、従来の事後的な修繕・架換え(事後保全)から予防的な修繕(予防保全)への転換を図るとともに、橋梁の長寿命化・架換えに係わる費用の縮減を図りつつ、地域の道路ネットワークの安全性・信頼性を確保することを目的に長寿命化修繕計画を策定します。

中標津町の管理橋梁の現状

 中標津町が管理する橋梁101橋の特性及び現状は、以下のようになっています。
 1960年代、1970年代の高度経済成長期に架橋された橋梁が43%を占めています。橋梁年齢は約半数が4050歳となります。
 標津川とその支流が中心市街地を横断しているため、50m以上の橋梁が12橋(12%)を占めます。

対象橋梁の健全度の把握及び日常的な維持管理に関する基本方針

(1)定期点検の実施

 健全度の把握方法については、国土交通省 国土技術政策総合研究所で作成した『道路橋に関する基礎データ収集要領(案)』に基づく点検を定期的に実施し、損傷の早期発見や点検データを随時更新することで、予防的で計画的な対応ができるようにします。

(2)日常的な維持管理に関する基本方針

 橋梁を常に健全な状態に保つための対応として、通常パトロールや清掃のほかに路面の損傷などが顕著な場合には、必要に応じて桁下や橋梁周辺の点検を実施します。

対象橋梁の長寿命化及び修繕・架換えに係わる費用の縮減に関する基本的な方針

(1)目 的

 今までの橋梁維持管理は、損傷が顕在化した時点で状況に応じた修繕を行う『事後保全型』が一般的で、橋梁の寿命は50~60年と言われていました。それを損傷が小さいうちから計画的に修繕を行う『予防保全型』に転換し、橋梁の寿命を100年まで延命することで、修繕費等は増加しますが、橋梁の更新(架換え)回数を少なくすることで、長期的にはライフサイクルコスト(LCC)の縮減を可能にします。

(2)対象橋梁の概ねの修繕時期

 橋梁の修繕は、限られた予算の中で全ての橋梁において実施することは困難なため、交通量が多く重要度の高い路線や通学路に架かる橋梁、迂回する道路が無く、寸断されることで集落・住宅が孤立する可能性のある橋梁等を優先的に修繕します。

長寿命化修繕計画による効果

 長寿命化修繕計画では、今後60年間の橋梁の劣化を予測し、シナリオ別に保全・更新費用のシミュレーションを実施しました。その結果、『大規模修繕・更新』(修繕を行わず、老朽化が進行した時点で架換え)と『予防保全』(最も経済的な維持管理ができるように計画的に修繕する)を比較すると、60年間で約80億円のコスト縮減効果が見込まれます。

計画策定担当部署及び意見聴取した学識経験者

計画策定担当部署

 中標津町役場 建設水道部建設管理課事業推進係
 (電話番号) 0153ー73ー3111

意見を聴取した学識経験者

  北海学園大学工学部 社会環境工学科 教授 杉本 博之