こころの健康相談は保健センターへ

中標津町保健センター 健康推進課 健康推進係 中山 里帆
 日本では、毎日90人もの人たちが自殺で亡くなっています。未遂者は既遂者の約10倍と言われているので、毎日1,000人もの人たちが自殺を図っていることになります。平成20年度の自殺率(人口10万人あたりの自殺者数)は、全国平均が25.3人であるのに対し、中標津町は、37.2人と多い状況であり、早急な自殺対策が必要です。
 自殺は、個人の意思や選択の結果と思われがちですが、実際には失業・多重債務などの経済問題、病気などの健康問題、育児ストレス、介護・看護疲れ等の家庭問題、いじめ問題など様々な要因が複雑に関係しており、心理的に追いつめられた結果、自殺以外の選択肢を考えられない状況に陥ってしまう場合が多いです。また、残された遺族は、語れることがほとんどない「沈黙の悲しみ」の思いと同時に、自殺に対する社会からの誤解や偏見を受けていることが多くあります。
 「死にたい」と考えている人は、同時に「生きたい」という思いとの間で激しく葛藤し、不眠や体調不良などのなんらかのサインを出しています。自殺の実態調査の結果から、自殺直前にはうつ病などの精神的な病気が大きく関与しているのがわかってきました。そこで、まず、以下の項目をチェックしてみましょう。
 
こころやからだの不調のチェック
□ 抑うつ気分(ゆううつ、気分が重い)
□ 何をしても楽しくない、何にも興味がわかない
□ 疲れているのに眠れない、一日中ねむい、いつもよりかなり早く目覚める
□ イライラして、何かにせき立てられているようで落ち着かない
□ 悪いことをしたように感じて自分を責める。自分には価値がないと感じる
□ 思考力が落ちる
□ 死にたくなる
 
ご自身、ご家族でこのような症状が2週間以上続いている場合は、一人で悩まずに、まず相談してみましょう。
 
保健センターでは、保健師による電話相談、面接、家庭訪問や他機関との調整などを行うこころの相談窓口を開設していますので、安心してご相談ください。
 
中標津町保健センター 健康推進課
 
電話番号:72ー2733(月~金 8時30分~17時15分)