『ほめる』ということ

中標津町保健センター 健康推進課・母子健康係 沼倉 菜緒

 みなさんは、普段お子さん、お孫さんをほめていますか?ほめたくてもほめる方法がわからない方もいるのではないでしょうか?そこで、今回は『ほめる』ということについてお話していきたいと思います。そもそも『ほめる』とはどういうことなのでしょうか?
『ほめる』というのは、「よいこと」を教えるサインです。
 子どもをよい方向へと導くための表現方法であるといえます。
 子どもなりの努力や育ちの積み重ねがあるので、よい結果や大きな変化だけではなく、大人の目からみて『できて当たり前』と思うようなこともほめる対象のひとつです。
 また、子どもにとって「できて嬉しいこと」をやりすぎと思うほど「できたね」と認められることは、次の行動への意欲になります。
 しかし、ほめるということはよいことだと思っていても、なかなか難しいものです。ついつい悪いところに目がいき、注意が先にでてしまうこともあるかと思います。
 では、ほめるポイントはどういうところなのでしょうか?

子どもをほめるときのポイント

  • 子どもの行動に注目し、これからも続けてほしいと思うときにほめる。
  • 子どもがほめられたとき、「嬉しい」と感じるようにほめる。
  • 昔できていたことよりも、今できていることを見つけてほめる。
  • 「いいな」と思ったそのときにほめる。
  • 他の子どもと比べず、過去からの成長をほめる。
  • ほめたらそのままにせず、次の行動に結びつくように見届ける。
  • 「ありがとう」「嬉しい」など気持ちを伝える。

例)ご飯を食べるときに挨拶できた→「いただきます(ごちそうさま)が言えたね。」
道路を渡るときに左右を確認した→「車がこないか確認できたね。」
大事なおもちゃを貸すことができた→「遊びたいのに我慢したんだね。ありがとう。」

みなさんもほめるポイントを使い、お子さんの成長を促す参考にしてもらえたらと思います。
保健センターでは育児相談も行っていますので、悩んでいることや気になっていることなどあれば、お気軽にご相談ください。
電話番号:0153 72-2733