歯と歯の間を磨きましょう

中標津町保健センター 歯科衛生士 表 美香
 なかなか健康なかしべつ(中標津町健康づくり推進計画)に、「歯と歯の間を磨きましょう」という目標があります。皆さんは磨いていますか?歯と歯の間は見えにくいため、汚れが残っていると気付かないうちに大きなむし歯になっていることが多くあります。特に大人の場合は、柔らかい歯の根の部分にむし歯ができやすいため、すぐに痛みが出るほど進行してしまいます。また、歯と歯の間に残った汚れは歯周病が進む原因にもなります。歯周病というと40代以降の病気のような印象がありますが、実際は20代から始まる場合が多いため、予防はできるだけ早く取り組む必要があります。歯周病が進むと、歯を支えている顎の骨が溶かされるため、最後には歯がグラグラとして抜けてしまいます。その後の治療は、入れ歯を入れることが一般的です。インプラント(顎骨に人工歯根を埋め込む治療法)もありますが、とてもお金がかかります。その時になって後悔しないよう今から予防に取り組みましょう。
 歯と歯の間は、歯ブラシだけではいくら時間をかけて磨いてもきれいになりません。一番簡単に時間をかけずにきれいにする方法は、歯と歯の間を磨く専用の道具である歯間ブラシやデンタルフロスを使うことです。歯と歯の隙間が広い方は歯間ブラシが使いやすいのですが、歯周病予防を考えると歯と歯ぐきの隙間も磨けるデンタルフロスがお勧めです。現在は糸の太さや柔らかさ、色や香りやむし歯予防に効果のあるフッ素付等色々とあるので、使い比べて楽しんでみましょう。デンタルフロスはとても面倒に感じるかもしれませんが、自分のためにまずは1週間使ってみましょう。歯ぐきがすっきりした感じや口臭が気にならなくなる等変化が現れ、使い続けたくなることと思います。
デンタルフロスの使い方