コロポックル 第11集

昭和41.12 発行 札幌南高等学校郷土研究部

目次

マス川遺跡

は標津川との合流点近くのマス川沿いにある。遺跡は舌状台地上に位置し、数十個の竪穴が確認されている。2号住居址及び9号住居址は台地の先端近くに存在し、台地の先端からはマス川がすぐ近くに流れているのが見おろせる。台地上には白樺や萩が生えていて見通しは悪い。台地下は湿地帯が続きヤチボウスが生えている所もあり歩きにくい。

2号住居跡平面図

2号住居跡出土土器

9号住居址出土土器

-私考-9号住居址

3区の一部に壁らしきものを発見したが、床面は遂に発見されず。遺物は3〜5層では3,4区から、6層では1,4区から多く出土している。内から外へ突く突瘤文を有する土器片は1片のみ。他は全て外から内へ突いたもの。2号の土器の突瘤文が全て内から突いてあるのに対して大きな相違がある。口縁部が外側に腕曲しているもの(bX他)が3〜4片出土しているが2号では見られない。又、9号2号の両竪穴から器形、貼文帯の施し方のほぼ同じもの(9号のbW、2号の24,67)が見つかっている事にも注目したい。

参考図

Masu2号8区6層 Masu2号5区6層No69 Masu2号5区6層No70 Masu2号5区6層No71 Masu2号5区6層No72 Masu9号1区6層No31 Masu9号?区?層No7


アーカイブのインデックスへ

hara,yusuke
typing xhtml1.0/2,19,2004