其の52 2020年6月

 地域おこし協力隊として中標津町に移住 をして半年となりました。
 1月に移住してきたため、冬の寒さを体験したり、サラサラな雪や雪の結晶を人生で初めて目にしたりと、中標津町の冬を堪能できました。これからは四季の移り変わりを体験できることが待ち遠しく思っています。
 新型コロナウイルス感染拡大の影響により観光業にも大きな打撃がありました。協力隊として何かできることはないかと考え、消石灰からできた「ウイルス感染対策シート」を、中標津町内の宿泊施設・飲食店を中心に寄贈しました。

 ​消石灰は水分と反応することで強アルカリ性となり、ウイルスを不活化させる効果があります。アルコールで対処できるコロナウイルスやインフルエンザはもちろん、アルコールでは対処できないノロウイルスやパルボウイルスにも同様の効果があります。その効果により、「ウイルス感染対策シート」にウイルスが付着後、15分で99.9%のウイルスを不活化できるため、人と接触する機会の多い場所や不特定多数の方が触る場所に貼っていただくことをおすすめしています。
 
 中標津町に移住する前は粘着フィルムやコーティングを行なっているメーカーに勤めていたため、馴染みのあった消石灰を活用したシートを利用して「ウイルス感染対策シート」を作成しました。
 消石灰は家畜の口蹄疫を防ぐ目的で酪農現場でも広く使われているので、町内でも抵抗なく手に取っていただけると考えています。

 新型コロナウイルス感染拡大により厳しい日が続きますが、お店や施設を訪れる方が安心して利用することができる1つの材料になってくれると嬉しいです。
 今後も協力隊ができることを考えながら地域のみなさんと一緒に中標津町を盛り上げていきたいと思います。
中標津町地域おこし協力隊 田中 美希(たなか みき)