其の53 2020年8月

 地域おこし協力隊として中標津町に移住して7か月が過ぎました。
 新型コロナウイルスの影響もあり、仕事面では観光地案内や各種イベントが次々と自粛になり初年度に体験できることが少なくなってしまいましたが、私生活では山菜を採りに行ったり、お家の庭でDIYをしたりと充実した日々を過ごしています。
 少し前の話題にはなりますが、5月22日、25日、26日の3日間、町内の農家さんで飼育されている乳用牛約900頭の入墓く作業が町営牧場で行われました。

 町営牧場(開陽台牧場)は昭和37年に設置され、生後6か月以上の育成牛の夏期預託放牧を行う「牛の幼稚園」です。乳用牛は、ワクチンの接種や人工授精を行い、約150日間を町営牧場で過ごします。

 私たち協力隊2人は最終日の26日に参加させていただき、約300頭の体重測定と記録写真の撮影を行いました。
 生後6か月以上といっても牛のスケールは人間や犬とは違い、中には750kgを超える子や、体重計の柵の中に収まりきらないほど大きな育成牛もいました。私は今まで牛を近くで見たことがなく、間近で見る牛は迫力もありかわいらしく、今まで以上に好きになりました。
 当日は汚れてもよい服装で参加し、長靴やカッパ、顔にも色々なものが飛んでドロドロになりましたが、このような体験は誰もができるわけではないので、非常に貴重な体験をさせていただきました。帰宅後、髪の毛を触ると乾いた物が付いていました。
 新型コロナウイルスいよって各業界へ様々な影響が出ていますが、協力隊として「運」も味方につけながら、これまでできなかった新しいことにも挑戦していきたいと思います。
 最後に観光協会で取り組んでいる事業を紹介します。
 なかしべつ観光協会では新しい活動として「FATBIKE(ファットバイク)ツアー」を行なっています。タイヤの太い自転車(FATBIKE)をレンタルして町内を走るツアーや、私たち協力隊が同行するツアーも用意しています。
 自転車ならではの爽快感・達成感、日ごろの運動不足解消にご興味のある方はぜひなかしべつ観光協会までお問い合わせください。自転車を漕ぎながらみなさんとお話しをして、中標津のことを勉強できたらと思っています。
中標津町地域おこし協力隊 斉藤 美葵(さいとう みき)