其の59 2021年2月

 2月に入りまして、春の暖かさが間近に迫っております。…と申し上げたいところですが、北海道はこの2月に大寒波や大雪に見舞われることがあるので、まだまだ春は先ですね。中標津歴14か月目の地域おこし協力隊、斉藤です。
 昨年に続き各地のイベントが相次いで中止になってしまったので、おうちの中で普段より少し豪華にお正月を過ごしたり、恵方巻なんかも作ろうかと考えています(方角は南南東、中標津からは浜中町方面、もしくはオーストラリアのゴールドコースト方面でもOKですね)。
 ちなみに今年の節分の日は2月3日ではなく、37年ぶりに2月2日へ移動しました!

 「節分の日」とは、「季節を分ける区切りの日」を意味しており、現在では冬と春の区切り、つまり「立春の前日」を意味する言葉だそうです。この立春が1985~2020年までは2月4日だったのが、2021年は2月3日になるので、節分の日も2月3日から2月2日になるということです。ちなみに2022年から3年間の節分の日は、2月3日に戻ります。これからしばらく(2057年まで)は4年に1回、2月2日が節分の日になるようです。

 個人的にはあまり節分を重視したことはないのですが、豆の種類やなぜ豆を撒くのか疑問に思ったことがあります。節分の豆まきには鬼退治の意味があるのですが、これは平安時代に宇多天皇が炒った大豆を鬼の目にぶつけて退治したことからきた逸話らしいです。鬼→魔物→魔物の目=豆 炒る=射る→退治

 また、地域によって撒く豆が異なります。私は北海道出身なので、小さい頃から当たり前に落花生を撒いていましたが、関西では大豆か小袋に入ったピーナッツでした。北海道・東北・長野・新潟などの雪が多い地域は、外に撒いた際により拾い易く、雪でぬれない落花生になったと言われています。ちなみにこの文化は、昭和30年以降に北海道から東北へ伝わったと言われています。

 そのほか、九州地方など落花生生産地でも大豆より身近な落花生を撒くそうです。昔からある日本ならではの風習にも地域によっていろいろな違いがあり、理由を知るとより一層楽しくなりますよね。
 実は大豆より落花生の方が少しカロリーが高いので、寒い時期を過ごす北海道にピッタリだそうです。迷信かもしれませんが、食べすぎてオデキを作らないよう気を付けましょう。

(写真は12月中旬に作った韓国風海苔巻き、キンパです。牛肉・キムチ・チーズなどで簡単に作れます )
中標津町地域おこし協力隊 斉藤 美葵(さいとう みき)