Nakashibetsu Municipal folk Museum

2004年10〜11月の学芸員日誌


11月30日(火)
 今日は郷土館に若竹小学校が見学に来た。
 当館は昭和46年に開館(ブロック造)なので築33年目。展示室に暖房設備はない。
 玄関で−4℃。展示室内は陽の照っている外よりも寒いため、長時間いると体の末端がかじかんでくるのだ。
 まだ雪は積もっていないが、昨年は12月6日にまとまった雪が降り、根雪となっている。
 今年はどうだろうか。

郷土館本館

11月29日(月)
 今日は午前3時30分頃に発生した震度4の地震に起こされた。
 朝一番で4つある郷土館関係施設の被害状況を確認しに行くも、それぞれ被害なし。よかったよかった。
 ただ今年一番の冷え込みの上、風があるので寒いこと。
 郷土館に行ったついでに丸山公園の池を見に行ったが今日は何もいなかった。小山ではヒヨドリ2羽が騒いでいた。

 夜はボランティア。

11月28日(日)
 丸山公園の池に来ているカワアイサの話。
 以前4羽いて、そのうちのオスとメスのペアが仲良くどこかに行ってしまったようだ、と25日に書いたが、今日見たらオス1羽とメス4羽がいた。
 増えてる・・・。
 しかし1羽のメスは2羽に追いかけられたりしている。
 いじめられているのは“オスと旅立ったメス”なのか、“新参者のメス”なのかはわからないが、とにかく残されていた2羽の気持ちは治まっていないようだ。
 小山にあるヒカリゴケを見てみると、弱々しいながらもいまだ黄緑色の光を放っていた。
 夜は仕事。

カワアイサのペア。上がオス、下がメス

11月27日(土)
 以前、緑ヶ丘森林公園内でエノキタケを採ったところを通りかかったので、その後どうなったかと思い見てみた。
 時期的にキノコは終わっているのだが、2本だけ食べごろのがあった。
 けっこう長い期間採れるんだとわかったのだが、溶けてしなびたエノキタケがそこそこ目に付いた。
 もう一回ぶんは食べられたんだ、とちょっとガッカリした次第。

しなびたエノキタケ

11月26日(金)
 今の中標津空港は、元もとは海軍の飛行場であったわけだが、終戦間近に第2滑走路建設計画があり、その物資運搬のための軍用線(線路)が、ゆめの森公園と緑ヶ丘森林公園の間を流れるミドリ川沿いにある。
 その軍用線のすぐ横に殖民軌道跡があるのだが、これについても資料が少なく、調べるのに苦労しているわけだが、軍用線となると極秘事項であったため、その資料はほとんど皆無、といった状態なのだ。
 これまで、ゆめの森公園にある橋から上流方面は冬にしか歩いたことがなかったので、今日はわかる範囲を全て歩いてみた。
 ササを漕ぎ、写真を撮り、ササを漕ぎ、沢を迂回し、写真を撮る、といった感じで約40分程歩いた。
 沢で線路跡が分断されている場所では、冬には雪で隠れて見えなかった、基礎に使った思われる木なども無造作に転がっていた。
 2つの公園に挟まれているため、運良く、そして良好な状態で60年近く前のものがこれほど広範囲に残っているのは、中標津ではかなり珍しい部類だろう。

写真中央を横切っているのが軍用線

11月25日(木)
 丸山公園の池にカワアイサのメスが2羽いた。22日にも見たやつだ。
 17日にはオス1羽とメス3羽がいたのだが、この日以降オス・メス1羽づつ見当たらない。
 ペアになった2人(2羽か)は手に手をとって(羽に羽をとってか)どこかへ旅立ってしまったらしい。
 とすれば、今丸山公園にいるメス2羽は“傷心”なのか、も?。

 丸山公園に今年建設された、道立水産孵化場道東支場へ行ってみた。
 在来種であるヤマメ、オショロコマなどの他、外来魚のカワマス、オオクチバス、ブルーギル、ウチダザリガを展示しているのだ。
 平日の勤務時間中はいつでも見学できるそうなので(休みの日でも連絡しておけば対応可能らしい)興味のある方は行ってみてはいかがでしょう。

11月24日(水)
 格子状防風林の写真を年間を通して定期的に撮っていこうと思い、ここぞという場所をあちこち探しまわっていたが、やっぱり開陽台が一番のようだ。
 冬になると雪の厚みで撮影位置(というか高さ)が変わってしまうので、防風林が見渡せて除雪がなされ、目印になるものがあるという条件を満たすとなるとどうしても限られてしまうのだ。
 今日も気持ちの良い晴れだったが、開陽台はなかなかの強風。
 油断して上着をもっていかなかったため、服の下の暖かい空気を強風に根こそぎ持っていかれて寒いのなんの。

11月23日(火)
 2000年から今年(2004年)にかけて実施した町内の蝶類調査がほぼまとまった。
 この5年間でチョウを目撃&採集したのは448日で、目撃した種は2,634種。
 これまで確認されている89種のうち74種を確認し、そのうち72種569個体を採集したことになる。
 5年間で6種の新規発見があったのだが、20年前のデータと比べると、少なくとも10種を越えるチョウが町内で絶滅かそれに近い状態であった。
 環境は確実に変わってきている。中標津も例外ではない。

11月22日(月)
 朝からイイ天気。それはしっかりシバレていることの証しでもある。
 丸山公園の小山付近では3羽のヒヨドリがかしましく騒ぎ、池ではオナガガモのメス2羽が朝日を浴びて気持ちよさそうにしていた。
 ゆめの森公園のパークゴルフ場横にある調整池にカモ類がいないかと足をのばしたが、残念ながらうっすらと氷が張る池に鳥の姿はなかった。
 保養所温泉の池にはオオハクチョウが10数羽、マガモがた〜くさんいた。

ヒヨドリ

11月21日(日)
 葉も散り、歩道の植栽も冬の準備が整いつつある。
 今日は家にいる分には日差しが暖かかったが、風が少々強かったので外にいるとなかなか寒かった。
 最近は、野山を歩いていても葉が落ちて見通しがきくため、通りすがりの車から「誰かいるが何をしているんだろう」という視線を感じることが多い。普通の散歩で歩くような場所でもないし、かといって山菜取りやキノコとりでもない。
 自分にとってはただの散策なのだか、はたから見れば“アヤシイ奴”のようだ。

11月20日(土)
 昨日でようやく2つの広報誌の編集が終わった。
 ひとつは“鳥”について、もうひとつは“キノコ”についてである。
 冬休みに入る前までには何とかしたいと思っていたので、よかったよかった。
 最後に残っているのは生涯学習情報「らいふまっぷ」での“YAMA先生のなかしべつ学”である。
 毎月発行なので、気を抜くとすぐに〆切なのだ。

11月19日(金)
 丸山公園の池にファミリーと思われるカルガモ(写真は撮れなかった)、小川では不明の小魚とフクドジョウがいた(ウチダザリガニにはお目にかかれなかった)。
 緑ヶ丘森林公園では、ハシブトガラ、ヒガラ、エナガで構成されていた混群とカケス3羽を見た。
 緑のふるさと研修舎付近では、近くのサイロをねぐらにしているドバトのものと思われる羽が散乱しているところがあった。猛禽類にでも襲われたのだろうか。それとも近くで見かけた白い野良猫の仕業だろうか。
 どちらの公園にもセイヨウタンポポがしぶとく咲いていた。今時期まで咲いている花はこれくらいだろう。

ハシブトガラ

11月18日(木)
 今月25日から、北海道根釧農業試験場旧庁舎で「根釧原野 きのう 今日 明日」という事業がはじまる。主催はNPO伝成館まちづくり協議会である。
 今日はその際に使う郷土館資料の貸し出しのため、午前中は収蔵庫でNPOのみなさんと資料を選んでいた。
 実物資料の他に“季節を感じる写真”を選ぶが、どうしても分かりやすい収獲時期である秋か、冬の写真が多くなってしまう。
 午後からはそれらの貸し出しのための手続き事務や台帳整備等をする。

 今日の日中はそこそこ暖かかった。緑ヶ丘分館付近に行ったら今日はミヤマカケスがお出迎え。
 こやつらは夏場は山にいるが、冬になると平地に降りてくるのだ

ミヤマカケス

11月17日(水)
 今朝はかなり冷えた。車は白くなっていたし、霜柱も立っていた。
 午前中は定期監査。午後からは広報誌の編集(最近こればっかりだが、3つの広報誌作成が重なっているのだ)などをする。
 郷土館のある丸山公園には今時期カモ類が多いのだが、今日はカワアイサがいた。

11月16日(火)
 気温が低い上に強めの木枯らしが吹いて寒いのなんの。夕方には雪もチラついてきた。
 今日は郷土館や収蔵庫で作業をしたり、文化財事務や広報誌の編集などをする。
 寄贈資料が2件あった。
 不思議なことに寄贈があったときはいつも何件か重なるのだ。何故だろう?

11月15日(月)
 本日のメインは、午後の会議。
 その他は、メールの(これまたたくさん入っていた)返事や、事業の打ち合わせ、業務の調整、データ入力など。

 夜はボランティア。HP作成のためのデータ入力をしに商工会へ行く。

11月14日(日)
 プライベートで別海町のとある場所に行ったら、橋の上に駐車しているオフロード車があった。
 「橋の上は駐車禁止ダゾ!」と思い、運転席を見ると人がいた。600oの望遠レンズをつけたカメラを持って。
 レンズの先にはタンチョウのつがいがいた。なるほどベストアングルである。
 しかし、オフロード車、カメラベスト、ごついカメラ、髭面、と、いかにもな人物であったなぁ。

 夕方から2時間ほど明日の会議の打ち合わせ。

11月13日(土)
 天気予報どおり今日は寒かった。

 丸山公園で以前ウチダザリガニの写真を撮った小川に、最近小魚がたくさんいると聞いたので見に行った。
 小魚は以前にも見ており「マスの稚魚だろう」くらいにしか思っていなかったが、トゲウオもいるとのこと(トゲの様子を聞くとイトヨのようだ)。
 現地へ行ってみると・・・いるわいるわ、すごい数がいる。
 3〜4cmほどの小さなものと、もうひとまわりでかいのもいて、歩きまわるたびに素早く移動を繰り返している。
 ついでに、石をひっくり返してみるとウチダザリガニもしっかりいた。
 それにしても水が冷たい。

11月12日(金)
 雪がいつ降ってもいいように気持ちも車も準備はできているのだが、まぁ今朝の暖かかったこと。
 今日の午前中は、俣落小中学校で「生活科・総合的な学習の時間」の学習発表会である。
 今年、俣落の学校とは何かと縁深く、例えばエゾヤマザクラの病気に関するアドバイス、防空壕の下見へ参加、クテクンの滝の案内、サンショウウオの観察指導、植物に関する質問への回答などがあったのだ。
 そんなわけで子供達から招待状が届いていたことから、小学生の部だけではあったが、見に行ってきた。
 1人6分の持ち時間をしっかり使い、声も大きくすばらしい発表が続いたので、すっかり感心してしまった。

 以前、エゾサンショウウオの観察指導をした際に採集したものが成体になった!、というので見せてもらう。
 1匹は小さくて細っこいがまぎれもなく成体であった。もう一匹は成体よりサイズこそでかいがまだエラ付きである。飼育下では成長が早いというのでこれも近々成体になるか・・・も?。

11月11日(木)
 昨日、役場の駐車場の斜面でモンキチョウが1頭飛んでいた。
 日中暖かかったので「あぁ、モンキチョウが飛んでる」くらいにしか思っていなかったが、今日記録をつけようとデータを見ると、これまでの記録は2001年の11月8日が最も遅くまで確認された日であった。最長記録(というのかな?)が3年ぶりの2日更新された。
 データを見ていると、その年、あるいは前の年の気温によって、随分と影響を受けていることが分かる。

 カラマツの葉もずいぶんと落ちた。そろそろくるか、雪。 

11月10日(水)
 朝、職場のPCを立ち上げるとメールがどっさりと入っていた。ちょっとびっくりするほどである。
 とりあえずそれらの対応をしたあと、広報誌の仕上げ、組み立てた事業の決裁をとる。
 午後からはクテクンベツ林道に設置してある山小屋の冬支度に行く。
 山小屋のある場所は通常2m近く積雪する場所でもある。氷などでガラス面が破損しないように、またいらずら防止も含めてふさいできた。
 が、金槌と釘を忘れてしまったので、釘は夏場のキャンプ時に日よけの脚として使った垂木に打ちこまれていたものを抜いて使い、金槌は石で代用した。薄いベニヤと垂木はキャンプ終了時に置いてきていたのだが、これだけではちょっと材料が足りない。ということで、そこら辺に転がっている岩やら、木切れなども利用した。
 この場所は夏場に5泊6日のサバイバルキャンプをしている場所である、こんな時までサバイバルである必要はないのだが、何となくそれが似合う場所でもあるのが可笑しい。

冬支度した小屋

11月9日(火)
 朝方はどんよりとした曇空だったが、次第に気持ちのよい晴れになり気温も上がった。
 今日は「中標津の植物を知ろう会」。野外での活動は前回で終わりとなったので、今日は4月から10月まで観察したり話の出たものをメンバーで付け合せをした。
 結果、12回の開催で185種を見たり聞いたりしていたことがわかった。
 昼からはその取りまとめたデータの入力&整理&次回の準備、広報誌の編集、事業のチラシ作成等をする。

 今日からゆめの森公園と緑ヶ丘森林公園を結ぶ道路が閉鎖された。来春まで車での通行はお預けである。

11月8日(月)
 今日は一日中よい天気。
 しかし今日はほとんどが役場の中。
 外出したのは、来年4月まで閉館になる緑ヶ丘分館の確認をしに行ったり、収蔵庫に行き、たまっていたウィルスがいっぱいのメールを受信(別の場所でチェックはできる)しにいったり、ということくらい。
 事務仕事が主でした。
 18時30頃まで仕事をして、20時から町づくり関係のボランティアで2時間程データ入力。

11月7日(日)
 昨日の残り話
 1.“晴れ”の予報だったが霧雨〜本降りだった。しかし帰ってくると晴れた。
 2.沢が思ったより深くてビックリした。地図で下見したときは等高線が1本だけだったのだが・・・。
 3.キノコが出そうな雰囲気のイイ森だったが、クマも出そう。
 4.頼りになったハンディGPS(帰りは最短ルートで進めた)。
 5.車に戻ってみると下半身は泥だらけだった。
 なお、道内でのポイント0は全10ヶ所。色々調べてみると、今回の場所は“ちょっと探検”するにはもってこいの場所だったようだ。芽室町にあるポイント0はあっさり行けそうだが(農家の庭?)、あとはそのほとんどが行くのも困難な場所のようだ。

11月6日(土)
 今日はプライベートで北緯43°、東経145°のポイント0へ探検に行ってきた。
 場所は厚岸町と浜中町の境界付近。
 そぼ降る雨の中、ハンディGPSを片手に、太いトドマツやダケカンバ生えている苔むした森を道路から600m程歩いた。
 果たして、着いた場所は・・・
 何もない。全く。
 というかただの湿地の縁であった。周囲はなぜか草刈をしたように広くなっている。そして鹿の足跡がたくさんある。来る途中も10数頭の群れを見たので多分彼らのねぐらなのだろう。
 もちろんポイント0とはいっても標識等があろうはずもない。今までここを意識して目指してきた人っているのかなぁ。多分いないだろうなぁ。
 とりあえず行った証として、近くの太いトドマツの根っこへ記念品を埋めてきた。
 おそらく未来永劫掘り返されることはないだろう(多分)。
 それにしても土地勘のないところを歩くのは疲れる。特に最後の山越えもキツかった。
 興味のある方はご自分の責任でどうぞ行ってみてください。気の持ちようではなかなか趣きのある場所です。私は案内できかねますが、こういうことを「面白いなぁ」と思うのならばおすすめします。はい。

衛星からの受信状態で数値が刻々と変わるので、ドンピシャでの撮影はできなかった。一瞬だけJUST0にはなったのだが・・・

11月5日(金)
 朝から気持ちのいい晴れ。
 先日見つけたカバノアナタケの写真を撮りに行く。
 さらに、さる方から借りた金属探知機(秋葉原で500円だったそうだ)を携え、殖民軌道の線路跡へ犬釘(レールを枕木に固定する時に使う釘)を探しに行く。
 残念ながら結果は×。植物に阻まれて探知機はあまり使えなかった。
 そのかわり、橋の土台か土留めの柱だと思われるものに刺さっている古い釘を見つけた。こちらは目視である。持っていった探知機では普通の細い釘に反応を示さないのだ。
 その後、広報誌の編集作業、写真整理、事務打ち合わせ、このHPの修正等をする。

 また緑ヶ丘森林公園のあたりで羆が出たそうだ。息子の小学校の連絡網で情報が入ってきた。
 今年は木の実が豊作だったが、落ちるのも早かったようなので山に食べ物がないのだろう。

カバノアナタケ

11月4日(木)
 昨日も今日も雨。この季節に3日連続雨というのは珍しい・・・かな。
 今日は殖民軌道、植物、野鳥の関係であちこちへ行き、見て、人に会って、連絡して、の繰り返しという慌しい一日だった。

 コハクチョウが中標津で初確認された。
 幼鳥なのだが、どうも親鳥とはぐれたらしくオオハクチョウの群れに1羽だけ混じっていた。
 これで野鳥の確認種は168種になった。

コハクチョウの幼鳥

11月2日(火)
 朝からけっこういい降りの雨。
 そんな中、現地調査に行く。天気は悪いが日程の都合ではずせないのだ。
 ということで、カッパを着て傘をさしつつ、緑ヶ丘森林公園とゆめの森公園の間を流れるミドリ川沿いにある殖民軌道跡と鉄道(?)跡の藪を歩いた。

11月1日(月)
 今日は雨のち曇り、そのため朝からどんよりしていて一日中夕方のような状態。
 午前中はデータ入力や、今週予定されている仕事の事前準備などをする。
 午後からは根釧農業試験場旧庁舎へ行き、NPO伝成館まちづくり協議会の方と近々予定されているイベントのコンセプトについて打ち合わせをする。
 役所的な発想に縛られないので楽しく悩める。ただ、行政もNPOも財政面では厳しい状態に変わりはないので、楽しんでばかりもいられない。どうやりくりして中身のあるものにするか、だ。

10月29日(金)
 午前中は事務仕事。
 午後からは武佐、俣落方面へオオバヤナギの調査。そういえば、この時期に山間部へ行くことって少ないのだ。
 山の中は黄色くなったシラカバの葉が目立つくらいで、落葉広葉樹のほとんどはその葉を落としている。カラマツの紅葉はいまひとつといったところか。
 植物は完全に冬ごもり体制に入ったようだが、林道沿いには羆の足跡がいくつかあった。こちらはまだ準備中らしい。

10月28日(木)
 今朝、車が霜で真っ白だった。近いうちに遠出をするので、ちょっと早いのだがタイヤとワイパーを交換した。

 郷土学習資料作成のための下書きや、撮影してきた写真の整理、その他事務仕事&郷土館・分館・収蔵庫へ行って作業などをする。

10月27日(水)
 午前中は「なかしべつ学ネットワーク事業」の中間報告書の作成と、会の世話人との打ち合わせ。
 午後は打ち合わせ内容を整理して文書を作成する。
 そんな中、時間を見て樹木の写真を撮りに行く。今日風が強いので更に葉が落ちたようだ。
 ナナカマドやツルウメモドキの赤い実が目立つ。

 3時頃に雪がチラつく。寒いはずだ。

ナナカマドの実ツルウメモドキの実

10月26日(火)
 今日は「中標津の植物を知ろう会」。
 緑ヶ丘森林公園と28線の河原で植物を観察する。しかし時期が時期だけに観察する種もちょっと少なめ。
 4月からこの会が始まって7ヶ月。冬場の活動をどうしようかと思っていたが、会員から「何か続けてやりたい。情報図でもつくろうか」と嬉しい提案があった。

10月25日(月)
 今日は私用で釧路へ行かなければならなかったためお休みをいただきました。

 自宅の敷地内で両手一杯のハタケシメジを見つけた。
 今年はこれで4度目。ちょっぴり乾き気味ではあったが、おいしくいただきました。
 そろそろシメジも終わりかな。

10月24日(日)
 今日も朝から風があるものの、昨日よりはちょっと暖か。
 紅葉から落葉となったお陰で、林の見通しが良くなっている。
 先史時代の住居跡や殖民軌道跡などを見るのにはいい時期だ。

10月23日(土)
 朝から強風で寒さに拍車がかかる。
 夕方には短時間だったがみぞれが降ったようだ。一応初雪ですな。
 だいたい例年通りといったところか。
 もう冬か〜・・・あの暑い夏が懐かしい。

10月22日(金)
 冬を前に、収蔵庫の屋上にある排水溝の掃除をする。
 今年の春に業者が一度キレイにしているのだが、半年の間で「どうしてこんなに?」と思うほど汚泥がしっかりたまっているのだ。
 経費節減のため自ら移植ゴテを持ち、4ヶ所の排水溝の汚泥を取り除き、いずれ排水溝にやってくるであろうゴミや泥も取り去った。
 今年はこの施設で雨漏りが発覚したため、その確認、補修作業、点検と屋上にはずいぶん登ったのだが、垂直に取り付けられている錆びた梯子なので、上り下りはちょっとコワイ。

排水溝のようす

10月21日(木)
 昨日は標茶へ出張し1泊してきた。
 しかし、本日午前中は「中標津の野鳥を知ろう会」で野付半島に行く予定が入っていたので、早朝に帰町し、そのまま集合場所へ向かう。
 台風の影響で天気が危ぶまれたが、何とかいけそうだ。今回は「植物を知ろう会」のメンバーも数人加わったので車に分乗して出発した。・・・が、野付半島付近の海は大荒れであった。
 演歌の似合いそうなほどの荒っぷりで、車には飛んできた潮が雨のように降りそそぐ。
 なかば諦めながらも、竜神崎の更に奥まで行き、カモ類、猛禽類等見たが、車から降りて双眼鏡を構えても、猛烈な風のためまともに双眼鏡を覗けない。しかも非常に寒い。
 その後、移動してオンニクル(ここも野付半島の中)の林へ行く。
 この林の外縁部は常に強い風にさらされているせいで樹高が低く、また、傾いている。林自体がおわんを伏せたような形になっているため、林の中に風はほとんど入ってこないのだ。
 ここの林は人の手が永い間入っていない場所なので、ダケカンバやミズナラの巨木がたくさんある。また、ツタウルシ、ヤマウルシも目立つ。「キレイだから」とうかつに素手では触れられないので用心しながら歩く。

10月19日(火)
 木の葉がどんどん落ちている。おかげで郷土館の周辺は落ち葉だらけ。
 今時期はいくら集めて捨てても、次の日になると前日までの状態にそっくり戻ってしまうので、完全に落ちきるまではイタチごっこなのだ。しかも玄関周辺は風の影響で舞った葉が集まってくるのだ。

 明日は標茶町に出張なので更新はお休み。
 「道東3管内博物館施設等連絡協議会 平成16年度博物館交流推進会議」という長〜い名前の用務。

10月18日(月)
 中標津でも最低気温が氷点下を記録したそうだ。木の葉もずいぶん落ちてきて、そろそろ冬タイヤへの交換のことを考えなければならない時期になってきた。
 今日は寄贈資料の受入作業と報告書作り、収蔵資料台帳用の写真の修整及び貼付け作業と、「郷土館だより」の作成、広報に挟み込んでいる生涯学習情報「らいふまっぷ」の原稿を執筆しておりました。

 ここ数日妙に街全体がモヤっている。なんとなく焦げ臭いのだが火事があったようでもないし、しかも数日間続いている。変だな〜と思っていたら、原因はシベリアの森林火災なのだそうだ。

10月17日(日)
 今日は“仕事”というか、“ボランティア”というか、“勉強”というか、とにかく文化会館にズ〜っといました。

10月16日(土)
 うれしいことに最近HIT数がぼちぼち上がってきている。
 頻繁に更新してるからだろうか。確かにほとんどブログ状態だものなぁ。
 ただ、知り合いも多く見てくれているようで、「最近さぁ××××が」と話をしようとすると、「あー、ホームページに書いてましたね。見てますよ。」と言われることがけっこう多い。
 見てくれるのは大変嬉しいが、会話のネタが減るのも考え物である。
 しかも、相手がどんな頻度で見てくれているかが分からないので、「(心の中で)あの話題は?、いや読んでるかも。でも昨日書いたばっかりだし」と、どう話そうかと悩んでしまう。
 だから「ホームページ見てますよ〜」といってくれる人の前では無口になってるかもしれない。

10月15日(金)
 緑ヶ丘森林公園の閉鎖が今日から解除された。
 郷土館の分館から100mと離れていない場所でクマの足跡が見つかっていたため、分館周辺の様子を見に行った。施設の近くにはコクワ(サルナシ)の実やドングリがけっこうあるのだ。
 もしかしたら施設の近くまで来たかもしれないと思っていたが、どうやら大丈夫だったようだ。

 今年採集した昆虫標本にラベルをつけて標本箱に入れる作業をした。乾燥させた蝶は臭わないのだが、甲虫の強烈な臭いで少々グッタリする。
 その他、原稿を執筆したり、文化財事務などをする。

10月14日(木)
 今日、緑ヶ丘森林公園にハンターがクマの捜索に行ったそうだ。
 痕跡しかなかったようだが、状況からすると親子熊だった可能性が高いらしい。
 にしても、痕跡の確認された地点を地図で見てみると、自分が頻繁に歩いている場所である。出没した日の前後はたまたま町内にいなかったが、そうでなければ当然目撃された日も同じような場所を歩いていたはずである。う〜む。
 森林公園は「クマが出る」とは普段考えない場所なのですっかり油断していたが、確かに6年前にも出没しているのだった。
 今年は山間部でもヤマブドウやコクワ、マタタビなどが豊作なのだが、何でまた人里まで降りてきたのだろう。

10月13日(水)
 本日東京から戻ってまいりました。
 むこうは思ったよりも涼しく、中標津と比べればいく分暖かいくらいだったが、今年の夏は40℃近くまで気温が上がったというから、その時期の出張でなくて良かったとつくづく思う。
 まぁ「東京に行ってきた」とはいっても、羽田空港〜品川〜東京〜品川〜羽田空港、と、ごく限られた場所しか行ってないのだが・・・。
 とにかく2泊3日ではあったが、中標津に帰ってくると、黄色ばかりではあるものの、紅葉がとても目に付いた。また、丸山公園では雪虫が飛んでいた。

 緑ヶ丘森林公園でクマが出たそうだ。
 NHKのニュースでも放送されていたが、昨日12日の午前11時頃、公園入り口近くにある、道立さけ・ますふ化場道東支場前の林の中で目撃されたという。
 全国でクマが里に降りてきているが、中標津も例外ではなかったようだ。
 公園は今日からしばらくの間閉鎖するそうです。

10月10日(日)
 台風どっかいっちゃいましたね。中標津は一日中曇りでした。
 明日、明後日と出張のため更新はお休みします。

10月9日(土)
 町内のとある方から「自分の敷地内にトカゲかイモリのようなものがいる。今の状態ならいずれ死んでしまうと思うのでどうしたらいいでしょう?」と自宅に電話があった。
 早速現地へ行き見せてもらうと・・・、エゾサンショウウオの成体であった。
 体中砂だらけで、寒さと水がない場所だからか4匹が身を寄せ合っている。状況からすると確かに冬を越せるような場所ではないのでひとまず持ち帰ってみる。

 あさって11日(月)から13日(水)まで文化庁への出張が予定されているため、資料のまとめなどをする。
 今日は休みなのだがなんだか忙しい。

10月8日(金)
 本日は人間ドックのためお休みをいただきました。

10月7日(木)
 昨日とうって変わってとても良い天気。こんなに暖かく晴れる日は今年最後じゃないかと思うくらいであった。
 午前中はその天気を横目で見ながら、郷土館へ用足しに行ったり、このHPの修正をしたり、文化財関係事務にいそしんでいた。
 午後からは計根別、養老牛方面へ行ったのだが、標津岳の登山道入口までの道中でバイカモの花が咲いているのを見る。「ずいぶん遅いなぁ山の中だからかなぁ」と思いながらその近くの水溜りを見ると、何かが動いた。エゾサンショウウオかと思って捕まえてみるとアマガエルのオタマジャクシであった。それもまだ後ろ足しか出ていない。冬まで間に合うのか?

この写真は今年の春にゆめの森公園で撮影したもの。でも今日見たのもこんな感じでした。

10月6日(水)
 午前中は雨。予報ではかなりの量が降るとされていたが、午後から上がってしまった。
 それにしても天気予報が当たらない。週間天気予報では「今週は大きな天気のくずれはないでしょう」といっていたのだが・・・、まぁ一週間まるまる当たるとは思っていないが、前日晩の予報と、当日朝の予報が全然変わってしまうのはどうにかならないものか(しかも外れてるし・・・ん、ということは週間天気予報は当たってるということか??)。
 ということで、雨で危ぶまれたが、午後からは予定どおり俣落小学校3年生の総合学習をサポート。
 サンショウウオについてのお話しと採集のため、武佐地区の林道に行ってきた。
 浅い水辺に十数匹はいるようだ、飼育に挑戦してみたいとのことなので、飼いかたのアドバイスをし、元気なやつを3匹だけ採集した。
 俣落の405湿原にもかつては生息していたようだが、今では見かけることもなくなってしまったらしい。

頑張って捕獲しました

10月5日(火)
 吉川弘文館という出版社で『街道の日本史』という本を出している。
 来年4月には『街道の日本史1 アイヌの道』という本が出版される予定なのだが、その中の「クスリ川とシャリ川 シベツ越え」という部分の執筆を自分が担当をしているのだ。
 先日、その原稿の初稿が届いたのだが、入稿は遥か昔(3年前)にしているので、なんだか他人の原稿のようであった。

10月4日(月)
 今日は防災訓練があった。
 設定は震度6強の地震が午前9時30分に発生!というもの。曜日でいうと本日郷土館は休館日なので怪我人などの想定は不要であったが、被害状況を想定して用紙に記入の上提出しなければならない。
 釧路沖地震、東方沖地震での被害の主なものは、地割れ発生、転落などによる資料の移動及び破損、内外壁に亀裂が入ったりガラスの破損などであった。・・・その後の処理が大変だったなぁ。

10月3日(日)
 昨日も今日も薄曇。涼しいを通り越して“寒い”と感じるようになってきた。
 今時期、歩道や公園の芝生でビニール袋片手に何かを探すように歩いている人はキノコ狙いのみなさんだ。これがまたけっこう採っているように見える。
 野生ものは風味・味とも市販のものよりもいいし、季節を感じることができるので、山菜と同様人気があるのだが、つい最近「シメジだと思って食べたら毒キノコで、3日間入院した人がいる」という話を聞いた。運悪くイッポンシメジを食べてしまったのだろうか。

10月2日(土)
 夜は8月に実施した事業「クテクンの森夏物語」の事後報告会&反省会。
 自分は現地でビデオ撮影等を担当しており、その編集もしているのだが、今年は忙しくてなかなか手をつけられず、1ヶ月ほどを要してようやく完了させたのだ(Mさん感謝!)。

10月1日(金)
 早朝から「中標津の野鳥を知ろう会」。
 メンバー内に標識調査員の資格を持つ人がいるので、その調査(バンディングといい、鳥の脚にリングをつけ調査すること)を手伝う。網にかかった鳥をはずしていくのだが、慣れていないので苦戦する。
 我々は6時30分に集合したが、調査員達は4時頃から開始しているのだ。かかっていたのはアオジ、ウグイス、ノゴマ、ゴジュウカラ等で、7時過ぎまで網を張り計100羽にリングをつけた。
 調査場所での本日の最低気温は4.9℃とのこと、寒い。

 計根別で明日オープンする「Photp Gallary 寅三」(計根別本通西4-5-2、01537-8-2528)さんへ取材へ行く。
 自宅の車庫を手づくりで改造し、道東の自然や野鳥の写真を展示し、スライドの映写もするとのこと。こぢんまりとはしているが、人柄のにじみ出るつくりだった。

 夜は自分の出た大学の同窓会で講義。この地方の歴史について40分程話す予定。


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