今回は植物のおはなしです。
外国から入ってきたセイヨウタンポポやコウリンタンポポに追いやられ、個体数がめっきり減っている、ということで「めったに見られないんだろう」と思っていたら、なんとごく身近な場所で百数十株のエゾタンポポに出会ってしまいました。
写真のように総苞片(そうほうへん)という場所が垂れ下がらないことと、花の下の毛が多いことで簡単に見分けられますが、真上から見ると咲いた花がジャマになってしまい確認しにくいことから、花の閉じている朝夕の観察がおすすめです。
高山植物であるコキンバイと初めて、しかも中標津市街で出逢うことができました。町内で植物を研究している粟野武夫さんからの情報で、当の粟野さんも"初対面"とのことでした。
場所は市街地の公園内に1ヶ所だけ確認されたのですが、どういう経緯でこの場所に居つくようになったのかはわかりません。
可憐な花は数十センチメートルの範囲に広がっていました。