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中標津は町の北側に横たわる1000〜1600m級の山々の影響で、上空の風が乱れやすいところです。このため特に上空の風が強い春や秋を中心に変わった形の雲が出現します。
凸レンズのようなレンズ雲や、お供え餅のような吊し雲、鳥の翼のような雲などを見たことのある人も多いでしょう。これらの雲は層積雲や高積雲に分類されますが、山のない釧路などではめったに見ることができません。
全ての雲は10種類に分類することができます。気象庁ではそれぞれの雲を上層・中層・下層に分け、さらに雲の状態を各層ごとに10種類に分けて観測しています。
四季折々、様々な形の雲が出現しますが、ひとつとして全く同じ形の雲はありません。のんびり空を見上げ、流れる雲を観察するのもなかなか楽しいものです。
(気象庁 中標津空港出張所 出村孝弘)