日本漫画界の巨匠、故手塚治虫さんの名前は"オサムシ"から名づけられたことを知っている方は多いのではないでしょうか。
このオサムシ、地表を這い回る生活形態のため、一部の種を除き羽が退化して飛ぶことができなくなっています。そのため自然環境が分断されるとそこから移動できなくなるため、それぞれの地域によって色や形が少しずつ違います。
これまで町内からは11種のオサムシが確認されていて、その中にはオオルリオサムシ(道東ではコンセンオオルリオサムシという亜種)という種がいます。
その美しさから「歩く宝石」とも呼ばれており、全国のオサムシ愛好家達の憧れのムシでもあります。
この種は世界広しといえども北海道とその周辺離島にしか生息しておらず、根室管内では今のところ羅臼町と中標津町でしか見つかっていません。
しかも中標津町での確認例は少なく、実は一昨年前からおこなっている調査でも確認できませんでした。
もし、赤銅色に輝く3p程のムシを見つけた際には是非ご一報いただきたいものです。
一方、オオルリオサムシと同様、北海道にしかいないアイヌキンオサムシは緑ヶ丘森林公園でも確認されています。