みなさんは今時期、花を訪れる丸くて毛のフサフサしたハチを見たことがありませんか。それはきっと「マルハナバチ」の仲間です。
この仲間、元々北海道には11種が生息していましたが、ここ数年「セイヨウオオマルハナバチ」という外来種が道東でも増えてきています。
この種自体に悪意はないのですが、在来植物の繁殖に悪影響をもたらし、在来マルハナバチを駆逐したり種間交雑によって在来種の繁殖が妨げられたり、さらに外来の寄生生物を蔓延させる恐れが高いことから、飼養、栽培、保管、運搬、譲渡、輸入が原則禁止である、外来生物法の特定外来生物に指定されています(町内ではアライグマ、オオハンゴンソウ、ウチダザリガニも該当)。
町内では、私が3年前の春に丸山公園で、また昨年秋には市街地でも目撃された情報があります。環境として中標津は申し分ありませんので、今後増えてくる可能性がとても高いと考えられます。
この仲間はよく似た種が多いので慣れないと見分けが難しいかもしれませんが、目印は「あざやかな黄色と黒のストライプ、真っ白なおしり」です。
見つけた方は役場の林務係か教育委員会学芸係までお知らせください。
あざやかな黄色と黒のストライプ、真っ白なおしり
(写真提供:東京大学・保全生態学研究室)
似ているがおしりはクリーム色
おしりは白いが体は赤い