教育委員会では、毎年雪解け直後に遺跡の状態に異変がないかパトロールしています。
この時期に実施する理由は植物がまだ育っておらず、雪の重みで笹が倒れているため、地表面が見やすく歩きやすいからです。
遺跡を実際に歩いてみると、日当たりがよく、風あたりの弱い川沿いの段丘にあることが多く、今も昔も生活する上で過ごしやすい場所が選ばれていたことを実感します。
標津川や俣落川などは漁労に関連したアイヌ語地名が付けられていることから、古代から近世にかけてこの流域で漁労が行われていたことが推測されます。