Nakashibetsu Municipal folk Museum

中標津町在住の西村穣さんの植物コラム。

道端の野菜

みんと

ハッカハッカですね。妻が庭から摘んできた葉っぱを紅茶に浮かべて、「ハーブティーよ」と称して飲んでます。日本ハッカの属するペパーミント系はスペアミント系よりも香りが強いのが特徴ですが、両方とも香料や食べ物に利用されます。ハッカは種類が多く微妙な香りの差で用途が分かれていますが、歯磨きやシャンプーなど人間生活にたいへん多く利用されています。タバコにも使用されていますね。

友人から分けていただいた数本がふた冬越すと数百本になるほど繁殖力があります。管理しないとミントだらけになると注意されましたが、そのとおりです。
ハッカといえば北見が産地で戦前は世界の7割も生産していたそうで、そのころは品種改良も盛んに行われていました。しかし、安価な外国産に押されて現在の国内生産量は極めて少なくなっています。お菓子や爪楊枝の先にハッカをぬったお土産は知られているところですね。博物館もあります。

メンソレータムという塗り薬?がありますが、ミントの成分であるメントールが名前の由来です。メンタームも同様。今は違う製品ですが、もともとは近江兄弟社というところでアメリカのメンソレータムを販売していたときの別名がメンタームだったそうで、現在は鳩が飛ぶコマーシャルの目薬の会社がメンソレータムを買収して販売しています。メンタームも販売されてますが、似ている名前で販売できるのは、過去にメンタームで商標登録していたからなのですね。小さなころからメンタムと覚えていましたが、伸ばすのが本名なのね。

メンソレータムは黄色いワセリンを使用し、メンタームは白いワセリンを使用しているのだそうです。他は同じような成分で、絵柄の子供看護士の向きが違うほか中身はほとんど同じものといった感じがしないでもありません。

ハッカから抽出されるオイルはワタクシの必需品でして、魚釣りなど山歩きの虫除けとして利用しています。以前は虫除けにサロンパスが良いというので顔中張りまくってましたが、汗ではがれるのがどうも具合が悪く、いろいろと考えているうちに成分がメントールであることに気がつき、であればオイルを直接塗ろうとなりました。噴霧式ですと長時間たち追加するのも便利です。メンタムを塗ろうと思わなかったのは単に思いつかなかっただけですね。日ごろ使っていたらメンタムとかヴィックスを経ていたかもしれません。きっと汗でべとべとになり使い勝手の悪さにひと夏嘆いていたことでしょう。


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