其の12 2015年6月

 中標津町地域おこし協力隊になり、ちょうど1年がたちました。いろいろなことを経験し、充実した日々を送ることができ、あっという間の1年でした。
そこで・・・今回は一周年を勝手に記念して、協力隊になって1年経過して今思うことを赤裸々にお話してみようと思います。
 改めて地域おこし協力隊になったきっかけは・・・

 旅行が好きで、国内外をたくさん旅行してきました。その中で、想像もしていなかった大自然や文化に触れ、優しい人々との出会いもたくさんあり、もっと知りたい!見たい!出会いたい!と思っていました。そんな時にインターネットで偶然見た地域おこし協力隊の募集。大学を卒業してから8年勤めた会社では中堅社員となり、お給料も、待遇も満足。仲間もたくさんいましたし、不満は全くありませんでした。しかしその一方で、新しい世界を見てみたい、縁もゆかりもない土地に行ってみたい、観光関係の仕事の経験も知識もないけれど、全くゼロの中で自分に何ができるか試してみたいとも感じていました。非常に迷いましたが、今しかできない!と決断し中標津町に移り住みました。

 1年が経ち、移り住んだ当初とは環境もずいぶん変わってきました。仕事も増え、あれもこれもと興味がいっそう増し、友達もでき、冬の厳しさも知りました。あっという間に1年が過ぎてしまい、いよいよ何かしなくてはというプレッシャーや責任も感じるようになりました。1人残した母は歳を重ねて心身共に心配ですし、地元の友人は次から次へと出世、結婚、出産。不安や心配は溢れるほどありますが、「これは自分への試練だ!次に進む大切な期間なんだ!」と頭に入れて毎日を過ごしています。仕事を辞め、家族や友達と離れ一人で乗り込んできました。3年間で私に何ができるか未だに見つからず悩むこともありますが、3年という短い期間では立ち止まってはいられません。今行動しているすべてのことが今後の自分の大きな経験と自信になると信じて、色々な壁に立ち向かいながら、ひと回り大きくなりたいと思います。
 皆さんも色々な経験をしてきて、たくさんの試練を乗り越えて毎日を過ごされていると思います。私もまだまだ修行中ですが、一日一日に無駄なことは絶対になく、今現在行っていることがその後の人生に繋がっているのだと思います。人生は一度限り、自分の人生に悔いなく今を一生懸命やっていきたい。と、中標津に来て1年が経過し、改めて考えることができました。そして、これは現在の地域おこし協力隊として中標津町に移住しなければ考えることはなかったと思います。

 足が雪に埋まることですら嬉しかった1年目。さて、2年目はどんな試練が待ち受けているのでしょうか。
中標津町地域おこし協力隊 親松 麻子(おやまつ  あさこ)
(役場経済振興課内)