其の13 2015年8月

 北海道は「食料自給率」、全国で第1位!
 「食料自給率」とは地域で生産された食料をその地域内で消費すること。

 この大切さを体感したのは2011年3月11日に起こった東日本大震災。当時私は住んでいた神奈川県も震度5強、生まれて初めての体験でした。当然立っていることはできず、24時間車が途切れることがない国道の信号機はすべて電気が消え、道路沿いの木々はゆらゆら揺れており、その恐怖の光景は今でも忘れられません。
 大きな地震がおさまり、次に起こったパニックは日用品の不足。スーパーからもコンビニから食べ物や飲み物、ティッシュや石鹸などを買い求める人が殺到し、お店は品薄に。お金は持っていても商品がない状態が起こりました。いかに私たちの生活が他地域に頼って生きてきたのかを痛感した瞬間でした。

 生産額ベースで北海道の食料自給率は202%、一方神奈川県はわずか14%…(農林水産省平成24年度データ参照)。とはいえ、数字で見てもなかなか理解できませんので、A-coop中標津店「あるる」さんにご協力いただき、スーパーを覗かせていただきました♪一目瞭然ですね!

 まずは野菜コーナー「北海道産」「北海道産」「北海道産」ときどき「中標津産」。新鮮な魚介類も本州では考えられない大きさのホタテやアサリ、ホヤにツブ。お肉コーナーには様々な種類のラム肉!神奈川のスーパーには売っていません(><)!お米もお蕎麦も道産!そして北海道ならではの「カツゲン」「エリー」「やきっぺ」「ガラナ」、地元産のチーズ!何気なく毎日お買い物カゴに入れている食品は道産品だらけでした。

 今はインターネットでも食品が売れる時代。本州や海外では「北海道ブランド」は人気もあり高い値が付いています。「生産する側」は道外に販売した方が利益が出るかもしれませんが、やっぱり地元に愛される食品というのは「新鮮」そして「信用」という、お金では買えないモノが商品に付きます!

 そして私たち「消費する側」も「道産」「中標津産」を積極的に買って食べて地域を盛り上げて行けたらと思います(^^)!

 さて、今日はどの「中標津産」を買おうかな♪
 
中標津町地域おこし協力隊 親松 麻子(おやまつ  あさこ)
(役場経済振興課内)