其の35 2018年9月

 8/ 1に釧路空港と関西空港を結ぶLCC(格安航空会社)ピーチが就航しました。ピーチを利用する層は20代、30代の女性や外国人旅行客が多く、私たちの暮らす「ひがし北海道」にも新たな客層がやってきて、釧路空港から中標津町へも確実に客足が伸びて来ます。同時に中標津空港から飛行機を乗り継ぎしないと行くことが出来なかった関西エリアへ、2時間半で格安(5,290円~)で気軽に行くことが可能になりました。
 なかしべつ観光協会主催で「知床ねむろ」地域のPRのため1市4町の観光関係者50人で初便の折り返し便に搭乗し、ピーチ本社への表敬訪問、翌日は関西国際空港にて観光プロモーションを行いました。さらに、写真投稿アプリ「インスタグラム」を活用して「#知床ねむろ」の魅力発信のほか、関西圏からの来客にだけ目を向けるのではなく、路線維持のためには私たちも関西への送客を促さなくてはならないため、「#したっけ大阪いこか」という北海道弁と関西弁が混じった「#(ハッシュタグ)」を使い、根室地域のみなさんに「ピーチが就航したので、みんなで関西行こうよ」というPRもしてきました。
 実際にピーチ本社でこの取り組みを紹介した際は大変好評で、私を含めた根室地域の観光担当者が一体となって取り組んできたことが評価され、大変うれしく思いました。
 この広報紙が町民の皆さんに届く頃、私は地域おこし協力隊を卒業して、このまま中標津町民として定住します。協力隊としての3年間は多くの方と関わって仕事をさせていただき、数えきれないほどの楽しいこと、悲しいこと、つらいこと、たくさんありましたが、地域のみなさんの助けがあり任期を全うできました。最後の大仕事としてピーチ就航のプロモーションを最初から企画させていただきましたが、たくさんの困難や苦労を乗り越え、その先に結果が残り、良くも悪くもそれが今後のモチベーションへと繋がっていくと思います。
 この3年間で経験させていただいたことは、私の人生において大変貴重な
時間であり、私の糧となっていくことと思います。本当にありがとうございました。
 今後も現在活動中の3名の地域おこし協力隊の活躍を、温かく見守っていただきたいと思いますのでよろしくお願い致します。
中標津町地域おこし協力隊 小池 瞳(こいけ ひとみ)