其の36 2018年10月

 幼いころから星にまつわる神話や伝説が好きで物語を読み、休日にはデパートの屋上にあるプラネタリウムで投影機から映し出される星空を楽しんでいました。普段まちなかで見ることができたのはわずかな一等星や惑星だったので、中標津フォトコンテストの写真を見た時も、カメラで撮るからはっきりと写り綺麗に見えるのだと思い込んでいました。
 先日、星空を撮りに開陽台へ(もちろんレンズ越しにあの無数の星を見ようと思いカメラを持って)行きました。街灯のない真っ暗な開陽台の裏側で夜空を見上げると、地平線ぎりぎりまで光輝く星があり、とても驚いてしまいました。普段プラネタリウムで見るような光景を肉眼で見ることができたからです。頭上に明るい雲の筋がありましたが、それはまさかのミルキーウェイ(=天の川)!ゼウスがヘラクレスに不死の力を与えようと飲ませたときにできたあのミルキーウェイです!(この神話をご存じない方は是非調べてみてくださいね)日本の七夕伝説のほかにも星の成り立ちがギリシャ神話にあります。子供の頃このお話を読んで、同級生が天の川と呼んでいるこの星の帯を得意げに“ミルキーウェイ”と呼んでいました(笑)
 これから冬になりさらに星がはっきり見えるようなので、たくさん着込んで素敵な中標津の星空を撮りに通って、多くの人に開陽台の星空の素晴らしさを伝えていきたいと思います。
中標津町地域おこし協力隊 佐藤 麻央(さとう まお)