Nakashibetsu Municipal folk Museum

2004年6〜7月の学芸員日誌


7月28日(水)
 小雨の中、明日からはじまるキャンプ事業「クテクンの森夏物語」の準備。
 山の中で40人が5泊6日を生活するため、けっこうな荷物があるのだ。
 ということで、明日から山にこもることになる。次回更新は8月3日か4日を予定。

7月27日(火)
 午前中は今にも泣き出しそうな天気の中を「中標津の植物を知ろう会」のサポート。30種程の植物を学習した。
 午後からは道東野生生物保護センターに夏期野生動物保護セミナーで来ている研修生達に「中標津の歴史と自然」について講義。

 役場の駐車場付近でコエゾゼミが鳴いていた。  この鳴き声を聞くとよけい暑さを感じるのだが、妙に鳴き声が大きい。
 よく見ると、役場入口から5メートル程横の地面の上にいた。役場の壁に反響していたのだ。どうりでうるさいはずである。

7月26日(月)
 昨日は最高気温が32℃を超えたとのこと。今日もなかなか暑かったが、昨日に比べればまだまだ。
 午前中はヤナギの仲間であるヤマナラシを研究している北大大学院生のサポート。
 午後からは各種事務処理、講義資料の修正などをする。

7月24日(土)
 本日、中標津においても最高気温が30℃を超えた。
 明日の予想最高気温も32℃とのこと。こんなに暑い夏は何年かぶりだ。 

7月23日(金)
 昨日の調査のまとめをする。 

 カナヘビの写真を撮るため養老牛・裏摩周方面へ行く。
 めぼしい場所を数ヶ所まわったが、残念ながら全くダメ。
 アオダイショウが2匹いただけだった。

7月22日(木)
 午前中は開陽台牧場内の散策路にて、依頼のあった植物・鳥類・チョウの調査。
 植物で確認された種を見る限り、牧場内での外来種は少なめで、昔からの植生を保っているようだ。鳥類は、さえずりの時期からずれているものの、まずまずの種が確認されている。チョウはこの時期のものがほぼ順当に出現したのだが、チョウの調査を始めて5年目にしてヒメシジミを初採集した。

 午後からは寄贈資料を受け取りにいく。
 資料を動かそうと周囲の物を動かしていたとき、誤って鍬の刃を強めに踏んでしまったため、テコの原理で鍬の柄が額にものすごいスピードで直撃した。
 30年ぶりくらいにやってしまったのだが、本当に星が飛んだ。
 タンコブは縦に細長かった。

7月21日(水)
 晴れたり曇ったり、また晴れたりと天気がコロコロ替わった一日。
 自分も緑ヶ丘森林公園、丸山公園、郷土館、収蔵庫、役場と居場所がコロコロ替わった一日だった。

7月20日(火)
 大量の寄贈資料、たまっていたデータ整理、自然関係調査の調整・準備、各所からお願いされていた諸々の件について処理する。
 何とも慌しい1日だった。

 今日、エルタテハというチョウを見た。
 中標津では普通に見ることのできる種なのだが、それは越冬個体ではなく、今日羽化したばかりと思われる程の新鮮な個体だった。
 いつもどおりデータを入力していて驚いた。過去の最速記録より17日も早いのだ。

7月19日(月)
 釧路市観光国際交流センターで開催中の「伊能大図フロア展in釧路」(今日が最終日)を見てきた。
 伊能忠敬の地図は本で見たことはあったが、フロア内に複製の大図を敷き詰め、その上を歩けるようにしているのだ。圧巻!。
 当然、釧路の近辺にたくさんの人が集まっていた。

 その後、隣の芸術館で”オランダが生んだ靴の魔術師”「ヤン・ヤンセンの世界展」(期間:7月10日〜9月15日)を見る。
 「何じゃコリャ!?」的な靴がたくさんあり、とても興味深かった。
 それと、展示棚も風変わりであったので「どんな構造かな〜」と、観察してきた。
 仕事柄、展示資料はもとより、”見せ方”の方にも興味があるので、ひどいときには展示棚の方ばかり見てしまうこともあるのだ。

伊能展入口 伊能展会場のようす チケット

7月18日(日)
 7月29日からはじまる5泊6日のキャンプで訪れる予定である、中標津の秘境「クテクンの滝」の下見に行く。
 朝9時15分頃から約30分で最初の滝まで行き、その後、滝をまいてさらにその上へ行く。
 ロープをかけたり、ジャマな木をどかしたりしながら(今年の雪のせいだと思うが、ずいぶん木や土がずり落ちていた)、1時間45分後に最後の滝に到着。その間ずーっと小雨。
 今日の朝早くけっこうな量の雨が降ったので増水が少し心配であったが、いつもより若干多いくらいで、水も透き通っていた。ただ、ちょっと寒かった。
 タモキノコを期待していったのだが、今回は残念ながらはずれ、であった。
※ クテクンの滝はこちらからどうぞ

クテクンの滝

7月17日(土)
 昨日・今日と、俵橋小学校の生徒達が、2年前に緑ヶ丘森林公園内に復元した竪穴式住居へ宿泊体験にやってきた。
 1泊2日の日程で、大昔の火おこし、肝だめし、土器づくり、土器での調理、勾玉づくりなど盛りだくさんの内容だった。

7月15日(木)
 久しぶりの快晴。
 最近、この日誌はめっきり爬虫類色が強くなっているが、個人的に爬虫類が大好き!というわけではない。
 しかし、爬虫類(特にヘビ)を気にするようになっただけで今月に入って7匹目撃している。
 例年に比べ暖かいこともあるが、いるところにはいるのである。
 今日も養老牛の林道でジムグリを見つけた。
 捕獲して写真を撮らせてもらう。

ジムグリ

7月14日(水)
 ここ数年シジミチョウの仲間をあまり見かけない。
 その年、もしくは前年の気候の影響によって、その年々で出現する個体数・種数の増減はあるのだが、過去に採集されていたものでも、最近では全く見ることのできなくなった種がけっこういる(これはシジミチョウ科に限らない)。
 町内で絶滅してしまったか、または、自分が見ていないだけかどうかは分からないが、少なくともこの5年間、町内のかなりの場所へ時期を合わせて出かけ、努めてチョウを「見る」ようにしているのだが、そこまでしてもよく目にする種は限られており、20年前の確認種数には届かない。
 ここ数年で町内の環境がそう大きく変わったようにも思えないのだが、どうしたわけなのだろう。

7月13日(火)
 午前は「中標津の植物を知ろう会」。
 午後からは撮影した花の写真の整理とWeb素材にするための作業。
 夜は8月に実施するキャンプ事業の会議である。

7月12日(月)
 緑ヶ丘森林公園で爬虫類の調査。
 以前カラスヘビをスバヤイ動きで捕まえた方と共にである。
 すると、いました。たくさん。
 2匹を取り逃がしたものの、5匹捕獲。
 全てシマヘビで、うち2匹は黒化型のカラスヘビ。
 一番大きかったのは120センチメートルであった。
 ちなみに捕獲は全て同行者である。
※写真をクリックすると大きくなります。ヘビ嫌いの人はご注意!

シマヘビごちゃごちゃ

7月9日(金)
 国有防風林にはカラマツ、アカエゾマツ、トドマツなどの人工林と、天然林があるのだが、地図上の天然林に色をつけてみると、自分が思っていたよりも防風林内には天然林が多く残っていることに気がついた。
 防風林は針葉樹だけの林、と一言では語れないのだ。

7月8日(木)
 午前中は「中標津の野鳥を知ろう会」。緑ヶ丘森林公園のキャンプ場から木道を歩き、野鳥観察センターというコースで、22種の野鳥を確認。
 午後からは、来週予定されている原始生活体験隊で使う土器の調理実験。初めてのことなのでどうなることやらと思っていたが、普通においしくできた。
〜つくり方〜
 1.土器で湯を沸かし、頃合いを見て米2合を投入。
 2.次いで塩のきついシャケの切り身一つをフライパンで焼き、なんとなく身をほぐして土器に入れる。(強火)
 3.その辺で採ってきたギョウジャニンニク数束を小口切りにしてぶち込む。(ここまで45分経過)
 4.火を弱めにして15分待ち、コンソメの素を2つ投入し、塩で味を整えて完成。
 なお、全身が煙臭くなるが、それも味付けのひとつと割り切りましょう。

7月7日(水)
 環境学習の講師として武佐小中学校へ行く。  チョウの採集と観察&標本作りなのだが、いかんせん本日はみごとな曇り。
 わずかな種が3〜4頭しかとれなかったが、当初の計画どおりにコトを進めることができてよかった。
 終始にぎやかな生徒たちだったが、標本作りのデモンストレーション時には水を打ったような静けさだった。

授業のようす

7月6日(火)
 天候がすぐれないので、これ幸いにと格子状防風林の資料集め等、明日の武佐小中学校の授業の準備、環境省のメッシュマップにこれまで確認された動植物の落としこみ作業、昨日撮影した写真の整理&このホームページの更新、来週の原始生活体験隊事業の打ち合わせなどをする。

7月5日(月)
 文化庁の事業で「文化的景観の保存・活用事業」というのがある。
 少し前に文化財保護法が改正され、いろいろある文化財(例えば有形文化財や、記念物といったもの)の種類で「文化的景観」というものが増えたのだ。
 その保存・活用事業の対象として全国から要望のあった28地区中の8ヶ所が今回選定されたのだが、その中には「中標津の格子状防風林」が入っている。
 格子状防風林の研究も進めなければ。

 緑ヶ丘森林公園の某所でチョウの出現確認をしていたところ、足元でカサカサッと音がした。
 ンッ?っと思って足元を見ると、15センチメートル程の黒っぽい尻尾が藪に消えていくところだった。
 あわてて藪を覗き込んだがもう分からない。
 多分ヘビだとは思うが、手袋も長靴も装着しておらず、すっかり不意をつかれてしまった。

7月3日(土)
 今日はお休み。
 プライベートで清里町の緑ダム、男鹿の滝、さくらの滝、江鳶山スカイラインをまわってきた。
 帰り道、養老牛の裏温泉から表温泉を抜ける途中、近道をしようと思って入った枝道で、先日カラスヘビを捕獲した方とバッタリ会った。
 あまりの偶然に驚きつつ、思わず笑ってしまった。

7月2日(金)
 「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産暫定リストに記載されたという。
 知床は来年6月の予定だが、どうなるんでしょう。

 緑ヶ丘森林公園、ゆめの森公園にいろいろと用事をたしに行く。
 何があってもいいように万全の準備をして歩いていたが、しっかり準備したときに限って何もないのだ。
 カメラや補虫網を忘れて痛い目にあったことは数え切れないのに、である。
 今日も目撃したチョウの種類を頭の中に控えながら歩いていたが(事務所に戻ってデータを入力するため)、昨日のイメージがよっぽど強かったのか、ついつい爬虫類を探してしまうのであった。
 が、今日はお目にかかれませんでした。

7月1日(木)
 浜中町の茶内に国際保護鳥であるアネハヅル(1羽)が来ているそうだ。
 世界中にいるツルの仲間15種中で一番小さいが、世界一高いヒマラヤ山脈を越えることで有名なこの鳥は、日本にはまれに冬鳥として、または旅鳥として渡来する程度。
 もちろん道東では初確認のはずだ。

アネハヅル(撮影:吉田克枝)

 とある場所でひなたぼっこ中のカラスヘビを見つけた。
 昨日お会いした方が爬虫類好きだったので、すぐさま連絡。
 ほどなくして、現れたその方は慣れた様子で準備を整え、すぐさま捕獲開始!。
 で、あっという間に捕獲。
 無駄のない動きはすばらしいものであった。
 ちなみに体長は約80センチメートル。顔のアップはこちらへ

6月30日(水)
 エゾサンショウウオの卵塊のあった場所へ行ってみた。
 写真のように逞しく成長しているようだ、エゾアカガエルのオタマジャクシもいたが、ほぼ同じくらいの大きさだった。

エゾサンショウウオ

6月29日(火)
 今日も事務仕事に燃えた・・・

6月28日(月)
 訳あって本日からしばらくの間、「できるだけ太陽光にあたらないように」(byお医者さん)しなければならなくなったので、「せっかくいい天気なのに〜」と歯がみしつつも、役場内での事務仕事に集中した。

6月25日(金)
 「中標津の野鳥を知る会」で午前中に野付半島へ行った。
 時期的なものと、風が強かったため14種しか見ることはできなかったが、アカアシシギ6羽が車のすぐ近くを飛んでくれたり、タンチョウが6羽も車道のすぐ近くにいるなど、うれしい偶然が重なり全員大満足であった。また、エゾカンゾウとセンダイハギが咲き乱れ、とてもキレイであった。

6月24日(木)
 本日は収蔵庫の屋根の修繕をおこなう。にわか左官屋となりアスファルト防水の亀裂にセメントを塗っていくのだ。午前中に終了。

 ゆめの森公園のパークゴルフ場にある池では、エゾイトンボ、ヨツボシトンボ、シオカラトンボが熾烈なナワバリ抗争に明け暮れていた。

6月23日(水)
 明日おこなう作業の準備や各種業務により、本日フィールドワークはなし。
 それにしても暑い一日だった。こんな時期から27度とは・・・。

6月22日(火)
 台風6号から変化した温帯低気圧のため午前中は雨。よって「中標津の植物を知ろう会」は中止。残念。
 午後からは予定どおり俣落地区の防空壕跡へ行く。
 内部は奥行き20メートルほどで、奥に行くにしたがって狭くなっている。結構な量の水が流れていて、湿度が高いことから天井にはヒカリゴケが繁殖しているのだ。
 コウモリや洞窟を好む昆虫がいるのでは?、と期待していたが、迎えてくれたのはたくさんにヤスデたちだけであった。再度残念。
 今回行った防空壕跡には人の手の入った印象はほとんどなく、水の力によってもろい溶結凝灰岩をぶち抜いた洞窟を防空壕として使ったのではないかと思われる。

防空壕跡

6月21日
 今日の出来事
 1.4年ぶりにギンイチモンジセセリを採集。
 2.俣落川流域でオオバヤナギの自然の苗を初めて見る。
 3.ある方の昭和雑貨コレクションを見せてもらった。かつては付録やおまけとしてよく目にしていたが、最近はすっかりごぶさたの「ソノシート」である。30数年前に自分で持っていたものもあったりして、懐かしさはひとしおであった。
 4.奇形のタンポポが俣落地区にもあった、という情報をもらう。郡部にもあるとは・・・。

ギンイチモンジセセリ裏

6月20日
 6月18日に目撃したチョウは、川西地区でウスバシロチョウ、俣落川(北8〜9号)でオオモンシロチョウ(春型)、モンキチョウ(春型)、ベニシジミ(春型)、シロオビヒメヒカゲ、チャマダラセセリ。採集はなし
 6月20日に目撃したチョウは、緑ヶ丘森林公園でウスバシロチョウ、ミヤマカラスアゲハ(春型)、オオモンシロチョウ(春型)、モンキチョウ(春型)、ヤマキマダラヒカゲ、クロヒカゲ、シロオビヒメヒカゲ。採集はなし。
 こうしたデータを毎年3月から11月までほぼ毎日集めて5年目になる。地道な作業ではあるが、もうすっかり癖になっている。

6月18日
 今日は私用のためお休みをいただく。しかし、午前中に2時間ほど時間がとれたので俣落川へ向かう。
 特に目的があるわけではない、川自体が好きなのだ。ついでにチョウや花の写真でも撮れたら、と思いカメラを持って歩く。
 ベニシジミの写真と14種類の花の写真を撮る。
 帰宅するとなぜか37℃7分の発熱。なんだなんだ?。

6月17日
 緑ヶ丘森林公園内の草刈が随時おこなわれている。
 目についた植物は「いきもの一覧」の植物のページに掲せるため写真を撮っているのだが、「もう少し待った方がしっかり開花するだろうから、明日にでも撮ろう」と思って翌日行ってみると、撮影予定地はきれいに刈り払われていたりする。
 もちろん草刈りが悪いわけではない。
 が、せっかく咲いた花が実を結ぶことなくあっさり刈られ、毎年その数を減らすさまを見るのはとても残念である。
 コウリンタンポポやセイヨウタンポポ、オオバコ、アメリカオニアザミなどが幅を利かせているのを見るにつけ、その気持ちは一層強くなる。

 丸山公園でいろいろ調べ物をする。
 ちょうどカラスが子育て中だったようで、2羽がず〜っとガァガァ鳴きながら付きまとい、スキを見ては後ろから襲ってくる。
 スマンなぁ、何もしないよ、と心の中で言いつつやり過ごしたが、そういえば2日前にもアカゲラ2羽に「あっちへ行け!」と邪険にされたっけ。
 まぁ、この時期は仕方がないことだ。皆さんもお気をつけください。

6月16日
 町内に爬虫類のカナベビがいる。ということにはなっているが、自分は未見であったし、何人かの人からも「町内では見たことがないな〜」と聞いていた。
 そんなわけで「きっと山の方に行かないといないんだろう」と思っていたが、ある人と話をしていたら「こないだうちの会社の草刈してたら見ましたよ」とあっさり言われた。それは市街地にごく近い場所であった。

 今年は丸山公園でヘビの目撃情報がずいぶん多い。
 もっぱらアオダイショウとシマヘビ(黒化型のカラスヘビも)であるが、郷土館の物置もヘビの巣になっているようだ。

 エゾサンショウウオの卵のあった場所を見てきた。けっこう大きくなっている。もう少しで手足が出てきそうな状態だった。
 水質が悪いのが気になる。無事成体になれるのだろうか。

6月14日
 今年はチョウの出現が早い。
 過去4年間と1970・80年代の10年間の出現データと照らし合わせると、出現最速記録を更新したものが現段階で8種もある。
 14年間分のデータだから、これまでの記録を1種が1日抜いただけでも「今年は(この種は)早いなぁ」と思うのに、8種のうち2種(フタスジチョウ、サトキマダラヒカゲ)がこれまでの記録より9日も早く出現している。
 次ぐ2種(ウスバシロチョウ、シロオビヒメヒカゲ)は6日早く、3日早いのが1種(ベニシジミ)、2日早いのが2種(サカハチチョウ、カラフトタカネキマダラセセリ)、1日早いのが1種(アカマダラ)である。

 ※チョウの写真はいきもの一覧のチョウのページを参照してくださいね。  

6月11日
 夏のキャンプ事業予定地の下見に行った。
 川沿いを歩くと黄色いスミレがあったのでよく見ると、いきもの一覧にも入っていない「キバナノコマノツメ」であった。
 しかも30メートルほどの範囲にたくさんある。周辺を歩いたがほとんどないのでいきなり群生地を見つけてしまったらしい。
 町内で植物を研究している粟野さんに話し、現地に案内したら「黄色いスミレははじめて見た。何十年かぶりにすごいものを見せてもらった」とのこと。
 半世紀以上も植物とお付き合いしている方がそう感じるのだから、植物の世界は深い。
 今日は植物だけでも4種、トンボで1種の新規確認があった。出現するチョウの種数も着実に増えているようだ。

キバナノコマノツメ

 クテクンの滝の入り口の入林者名簿を見たら、ある方の書き込みで「ここから10分ぐらいのところのロープが切れています」とあり、その下には「勝手ながらロープをつけておきました。後は教育委員会の方よろしく」とあった。どちらも道外の方である。
 何で「教育委員会の方よろしく」なんだろう?。もしかするとこのHPを見た方なのだろうか。

6月10日
 コラムを2ページ(「道端の野菜」「身近な鳥たち」)を追加した。

6月9日
 昨日見つかった、帯化したセイヨウタンポポがどのくらいあるのか見に行く。
 50メートル程の範囲で十数株発見。
 いろいろ聞いてみると、緑ヶ丘森林公園のパークゴルフ場付近とか、市街地(しらかば町内会)にもあるらしい。
 原因はまったくもって不明だが、きっと町内にはまだまだあるのだろう

 いきもの一覧の植物のページに写真が増えたので草本、木本、羊歯・蘚苔の3つに分けた。毎日のように未撮影の植物に出会うので、その処理が大変だ。

6月8日
 緑ヶ丘森林公園の入口にあるスキー練習場付近で、セイヨウタンポポの奇形をたくさん見つけた。
 全国で見つかっており、特に北海道で多いそうだ。それにしても当町にもあるとは思わなかった。それもごく身近に・・・
 ネットで調べてみると、土壌から一番出てくるのはリン酸トリスという化学物質で、可塑剤、難燃剤としてテレビやコンピュータ、自動車、防災カーテンなどに使われているという。
 場所的に産廃が捨ててあったり、特別管理されている場所でもない。原因がわからない分かえって不気味だ。
 ともかく、はじめて見た時はギョっとした。
 ※写真のタンポポには花が5つもついていた(「帯化」というそうだ)。

帯化したセイヨウタンポポ

6月7日
 予想よりも少々早く、今日、「ジョッピンカケタカ!」(byエゾセンニュウ)を聞いた。

6月4日
 「中標津の野鳥を知ろう会」のサポート。朝5時に森林公園駐車場に集合。
 公園内の木道などを歩き、29種の野鳥を見たり、さえずりを聞いたりした。
 ”鳥を見る”という時期はほぼ終わりの時期。あとは10日頃にやってくるであろうエゾセンニュウが鳴けば春の渡り鳥は揃う。

6月3日
 オオバヤナギという町内では俣落川にしか自生しないヤナギを探しに俣落林道へ行った。
 お目当てのオオバヤナギはなかったが、帰り際に(かなり上流で)ミズバショウが咲いているのを見つけた。
 なんで今時期?と思ったが、標高の高い場所であるし、今年の大雪のせいもあるのだろう。

6月2日
 緑ヶ丘森林公園でシロオビヒメヒカゲとベニシジミを見た。
 例年ならまだ出現しない時期なのだが、今年の暖冬のせいだろうか。
 昨年は冷夏だったので今年の夏は暑くなってほしい、と切に願う。

6月1日
 計根別小学校5・6年生の総合学習支援のため、計根別地区にある遺跡(集落跡とチャシ跡)へ行った。
 荒天のため2回延期になり、まさに3度目の正直。最高の天候のなか無事終了。
 今日からエゾハルゼミが鳴きはじめた。ほぼ例年どおり。


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