体験談

2003年春、妻と娘の3人で千葉県より移住
都会暮らしで起きた、様々な問題の救いを求めて・・・
職業:
「ふしぎヒコーキ・インストラクター(自称)」
「NPO法人伝成館まちづくり協議会」代表理事

出身地:東京都
 元国土交通省の航空管制通信官。ローカル空港で飛行機との交信などを行なう仕事で、96年からの3年間は、中標津空港出張所の所長として勤務し、この地域との深い縁ができました。
 52歳で早期退職し、単身赴任の全国異動の公務員生活に終止符を打ち、中標津を移住先に選びました。決して経済的に余裕があって移住したわけではなく都会暮らしで起きた様々な問題の救いを、この地に求めて移住してきたというのが現実です。
 移住してきたときに選んだ家は娘の中学校に近く、安くて、景色のいい家でした。もちろん古くて痛んでいるのは覚悟の上でした。
 中標津勤務時代に知り合いになった友人たちから農業試験場旧庁舎(伝成館)の保存運動とNPOの立ち上げに力をかしてほしいとの誘いを受け、さっそく代表理事に就任しました。NPO活動は無償でしたが、趣味が高じて仕事になった紙飛行機の普及やNPOの活動を通じてまちづくりに携わることができ、妻は「なみき道」というレストランの経営も任されて、生活も何とか目処が立つまでになりつつあります。
 清らかな空気とおいしい水、美しい星空や広い空間、幾筋もの渓流など、都会の生活では望めないものがここには揃っています。
 しかし、移住を決めた一番の理由はこの町で私たち家族をあたたかく迎え入れてくれた町のみなさんがいたことです。
 現在、NPO関係のお仕事もしていることから移住促進事業のお手伝いをすることになりました。
身の回りには専門家集団がおりますので、住宅や設備、不動産、観光、教育、趣味・・・なんでもお問い合わせください。時間の許す限りメールでお答えいたします。

中標津暮らし HowMuch

中標津町に移住されたAさんご夫妻に1ヶ月の生活費をちょっと教えていただきました

 Aさんご夫妻は友好都市である川崎市から平成14年4月に移り住み平成16年10月に新築の公営住宅に入居しました。冬の北海道が寒いことはだれでも知っていて、寒いところで暮らすことに少し不安を感じていました。しかしちゃんとした防寒着があればさほど苦にならず、寒さがさほど辛くないというのは、実は北海道の生活環境によるところが大きい。つまり北海道で暮らしていると冷たい外気の中で過ごす時間は意外なほど少なく、もちろん車社会であることがその最大の理由です。

 そしてもうひとつ、寒さを感じずに過ごせる理由が、北海道の住宅の暖かさです。暖気が家中に回るような暖房スタイルをとっています。しかし、やりすぎた暖房は、環境にも家計にも良くないことは明らかですね。

参考

  • 国民健康保険料は年間保険料を12ヶ月で等分した数字です。
  • 住宅の建築費用(新築)は概ね1坪当たり50万円前後です。
  • 土地の値段は、1坪4万円から6万円になります。(宅地造成)
  • マンションは、月額5万円前後で借りることができます。
60代のご夫婦の場合(年金収入/月22万円)
「1ヶ月の生活費」12月を想定
住居費(公営住宅 2LDK)21,600円
光熱費(暖房費/灯油150)10,800円
水道代(上下水道)5,000円
ガス代4,500円
電気代6,000円
新聞代4,000円
ガソリン代10,000円
医療費(歯科等)10,000円
国民健康保険料(介護保険料含む)17,400円
食費(外食含む)60,000円
合 計149,300円