老朽化した消火器について

 消火器は火災時の初期消火にとても有効ですが、サビや変形などでひどく老朽し、腐食の進んだ消火器は、いざという場合に使用できなかったり、操作したことにより破裂し受傷してしまう事故が発生しております。似たような事故を防止するためにも正しい知識と処分をお願いします。

恐ろしい破裂事故が起きています

 子供が駐車場に置いてあった消火器を触っていたところ、消火器が破裂し頭部を直撃し、意識不明の重体となりました。更にこの事故を知った他県の男性が納屋の軒下に置かれていた消火器を自ら処理しようとレバーを握ったところ、消火が破裂する事故も起きています。また、過去には特別な操作なしに消火器を移動しただけで底部の腐食部分が破裂した事故も発生しています。

なぜ消火器が破裂するのか

 消火器の構造は蓄圧式と加圧式の2種類があります。蓄圧式は本体容器内に消火剤とガスを蓄圧しているもので、原則として圧力計が付いている構造です。一方、加圧式はレバーを握ることにより内蔵されている加圧用ボンベの封板を破り、本体容器にガスを導入する構造です。とくに経年劣化している加圧式消火器は腐食や変形があると、内蔵された加圧用ボンベから瞬間的に高圧ガスが噴出され老朽化した本体が急激な圧力の変化に耐えられなくなり破裂してしまう恐れがあります。

事故防止を防止するために

錆びたり、腐食している箇所がある消火器、
大きなキズや亀裂、変形した箇所がある消火器を
使用してはいけません!
◆正しい場所へ設置しましょう
 消火器本体のサビや腐食に繋がりますので、風通しがよく湿気が少ない目に付きやすい場所に設置するとともに、雨風にさらされる場所や湿潤な場所等には、設置しないでください。屋外に設置する場合は専用の保管箱に入れましょう。消火器の底部が濡れる可能性のある場所では設置台や消火器スタンドを使用しましょう。
◆普段から点検しましょう
 消火器本体の「サビ」「腐食」「へこみや変形」の有無や操作レバーの変形、蓋(キャップ)等の破損の有無、ホースの脱落やひび割れの有無を確認します。
節度のある取扱いを心がけ、
衝撃を与えるようなことをしないでください。

 

消火器の廃棄について(処分の方法)

 老朽化した消火器は、廃棄処分を専門業者に依頼し、新しいものに交換しましょう。決して自分で解体したり訓練で使用してはいけません。なお、消防署では消火器の回収、処分は行っておりません。古くなった消火器の回収業者を名乗る不正な取引をする訪問業者にも注意してください。
 廃消火器の回収窓口は、消火器リサイクル推進センターのホームページに掲載されています。中標津町内の消火器廃棄処分取扱業者は下記のとおりです。
取扱業者連絡先備考
中央防災システム(株)0153-72-0042 
協和総合管理(株)0153-82-2306 
北斗防災(株)0153-72-0018 
(株)ヤマレン0153-73-2331 
DCMホーマック0153-78-7501新品消火器購入時、古くなった
消火器を無料引取り
エコサイクルセンター0120-822-306 
消火器リサイクル推進センターホームページより抜粋

消火器に関するリンク