お酒にまつわるあれこれ

中標津町保健センター 健康推進課 健康推進係

 2014年も残りわずかとなりました。
クリスマスや忘年会、お正月に新年会とお酒の席が増える時期の到来です。適度なお酒はコミュニケーションを円滑にしたり、虚血性心疾患のリスクを抑える等の効果が認められています。
 だからといって、たくさん飲んだり毎日飲んだりしてよいものではありません。

お酒を嗜まれる方の大敵「プリン体」

 最近は、プリン体オフやゼロといった魅力的な商品が見られるようになりました。「プリン体=尿酸値が上がる=痛風」というイメージをもたれる方も多いと思いますが、プリン体を抑えるだけでは痛風を回避できません。痛風は血液中の尿酸値が基準値より高くなり発症しますが、アルコール自体が尿酸値を高くする要因の1つであるといわれています。節度ある適度な飲酒がなにより大事であるといえます。では、適度な飲酒とはどの位の量なのでしょう。

適量の目安は純アルコール1日20g

【種類ごとの目安量】
ビール ・・・ 約500Ml
ワイン ・・・ 約200Ml
清酒 ・・・ 約180Ml
ウイスキー ・・・ 約60Ml
焼酎 ・・・ 約100Ml

純アルコール量の計算方法
お酒の量(Ml)×アルコール度数(%)×0.8
例)アルコール5%のビールを500Ml飲んだ場合 500(Ml)×0.05×0.8=20
お酒を飲む時は適量を心がけることは勿論、加えて、空腹ではなく飲む前に食べ物をお腹に入れておくと胃への負担が減ります。
 

酒の肴は栄養のバランスを考慮する

 炭水化物、たんぱく質、ビタミン・ミネラルをとれるよう意識し、揚げ物等の油を多く含む料理や酸っぱすぎる、辛すぎる料理は避けましょう。 飲酒により太ることを気にされる方に食事を抜くケースが多くみられますが、胃への負担や酔いが増長することがあります。また、アルコールの分解には様々な栄養が必要なので、少量でも食事をとることが大切です。ただし、アルコールの量を含め適正体重を維持できる量に抑えましょう。

おわりに

 飲酒量や頻度が多いと、肝臓の働きの低下、糖尿病や脂質異常症等の生活習慣病の誘因、認知機能の低下等、様々な健康被害をもたらします。よくお酒を嗜まれる方も、週に2日はお酒を休む習慣を心がけ、定期的な健康診断でご自身の身体の状態を把握することをお勧めします。