食育について

 皆さんは「食育」という言葉をご存知ですか?
 近年、テレビや新聞等で取り上げられる機会も増え、一度は耳にした事があるのではないでしょうか。
 なぜ今、食育が推進されているのでしょう。
その要因は一つではなく、食生活の乱れ、食への知識不足、肥満や過度のやせ志向、食に対する意識の希薄化など様々です。これらを改善し、現在、そして将来の健康で豊かな食生活の実践のために家庭や教育機関、地域団体や行政が連携協力し、食育を推進することが望まれます。中でも家庭での取り組みは健全な食生活確立のための大きな鍵となるため、今すぐ実践できる食育の取り組みをいくつかご紹介します。

1日1回は家族や仲間と食卓を囲む

食事は空腹を満たすだけでなく、大事なコミュニケーションの場です。心の豊かさや情緒の安定、食事のマナーの習得等に重要です。

「いただきます」「ごちそうさま」の挨拶をする

食事の挨拶は食と食に関係する人々に対する感謝の気持ちの表れです。当たり前にも思えることではありますが、立派な食育です。

「早寝、早起き、朝ごはん」の実践

食生活が安定すると生活習慣も安定します。規則正しい食生活は、子どもにとっては体力や学力の向上が期待されます。特に朝ごはんは一日の活力の源になるため、朝からしっかりと食事を摂りたいものです。

「中標津町でとれる食材」の積極的活用

地元の食材を地元で消費する地産地消は、生産者と消費者との距離が近く安全で安心な食材を選択することが可能です。また、その積み重ねが地域の活性化にも繋がります。

「年に一度の健診」で健康状態を把握する

医食同源という言葉があるように、食生活の乱れは生活習慣病の一因になり得ます。生活習慣病の発病や重症化予防、自身の食生活を見直す機会としても各種健診の積極的な受診をおすすめします。
他にも実践できる取り組みは数多くあるでしょう。それは決して難しいことではなく、既に日常生活の中で実践されていることも多いと思います。例えば食事前には手を洗う等ほんのささいな事も立派な食育になります。健全な食生活確立のために、一人ひとりが自身の食と向き合い、出来ることから食育に取り組んでみてはいかがでしょうか。