Nakashibetsu Municipal folk Museum

2005年8月の学芸員日誌


8月31日(火)
 今日はどちらかというと事務仕事が多かった。
 ただ、合間を縫って郷土館へ行った時に昆虫の写真(ヒラタシデムシカバイロヒラタシデムシ)を撮ったり、NPO景観ネットワークで作成している街づくり新聞「風の栞」に掲載予定である、“自分が写真を撮っているところ”の写真を撮りに、いや撮られに行ったとき(分かりづらいなぁ)、キノコ(アイカワタケツブホコリタケチャコブタケ)を見つけたりしたのであった。
 アイカワタケは最初マスタケだと思っていたのだが、事務所に戻って調べてみると針葉樹につくのがマスタケで、広葉樹につくのが近縁種であるこのアイカワタケなのだという。これはスモモの木から出ていたし、色も黄色が強い。
 ツブホコリタケは同行者が見つけたのだが、自分は「でかいホコリタケだなぁ」と思ったくらいで、写真も“自分が写真を撮ってる画”を撮るために、格好だけでは雰囲気が出ないので(思い込みだけどね)でシャッターを押したもの。
 で、これもら調べてみたら・・・、ありましたよ。しかも図鑑の本文には「本菌はまれなキノコである」と書いているではないか!。何とも複雑な気分(Iさんのお手柄でした)。
 写真は丸山公園の小山にあるヒカリゴケ。襲ってくるカラスがいたのでしばらく行くのを避けていたのだが、今日見てみると去年より明らかに増えていた。写真をクリック!

ヒカリゴケ

8月30日(月)
 午前中、ベイトトラップの一部を回収に行った。それにしても暑い!、そして臭い!。
 トラップに入っていた甲虫は、ヒラタシデムシ、オオヒラタシデムシ、ヒメクロオサムシ、ツノグロモンシデムシ、センチコガネ、ヒメクロオサムシ、アオカタビロオサムシが圧倒的で、たまにエゾマイマイカブリ、アイヌキンオサムシが入るくらいであった。
 トラップ内には有象無象の芋虫をはじめ、いろんなものが入っている。それらが腐ってドロドロになっていて強烈な見た目と臭気を発するのだが、事務所に帰ってきてアイスコーヒー(ミルク入り)を飲もうとしたら気がついた。
 匂いは違えど見た目はトラップの中身の色とほぼ一緒なのであった。
 服、もしくは鼻の中に匂いが染み付いているのか、何とな〜く臭気が漂う中、ちょっと気合を入れて飲んだのであった。今度からは麦茶にしよう。(^_^;)
 午後からは緊急の仕事が入ったのでそちらに行き、その後、昨日アップした。「中標津とその周辺の山」のページを更新する(明日も更に追加予定)。
 写真左はツノグロモンシデムシ(タカラダニがいっぱい、ウゲ〜!)、右はアイヌキンオサムシの残骸、気持ち悪いついでにエゾトガリネズミの死骸もオマケ!。写真をクリック!

ツノグロモンシデムシ アイヌキンオサムシの残骸 エゾトガリネズミ

8月29日(日)
 今日も25℃を超える天気。う〜む残暑だ。
 午前中、計根別に所用で行った以外は事務処理やホームページの更新をする。
 午後からは、植物の写真を撮りにちょっとだけ外に出たくらいで、更新作業を継続し「中標津とその周辺の山」というページを完成させる。
 山のページは以前から構想があり、写真素材を「どう料理してやろうか」と思案中であったのだが、なかなかうまい方法が見つからなかったため、しばらくの間保留状態であったのだ。
 しかし悩んでいても妙案は一向に出てこない。ということで見切り発車になってしまったが、今後はページ中に図を入れたり写真を増やしたり、と、色々いじっていく予定である。
 左の写真はエゾトリカブトの花の中、右はサラシナショウマの花。写真をクリック!

エゾトリカブトの花 サラシナショウマの花

8月27日(土)
 午前中まで雨。午後からは台風の運んできた暖かい空気のため25℃を超えた。
 丸山公園で見かけたマクキヌガサタケにはキンバエ、ギンバエ、ショウジョウバエ、ヒラタシデムシ、ベッコウヒラタシデムシがビッシリたかっていた。
 なんせグレバ(先端の色の黒いところ)が臭いからね〜!。
 左がしなびる前の写真、右が今日の写真。写真をクリック!

マクキヌガサタケ たかる虫たち

8月26日(金)
 直接ではないが台風の影響のため、今日は朝から曇り。その後3時過ぎから雨が降りだした。
 午前中は「文化的景観の保存・活用事業」の打ち合わせ。
 午後からも同事業のワーキンググループの会議が3時半過ぎまで。
 昨日の午後からの打ち合わせと夜のワークショップ。そして今日の午前、午後の会議と2日連続で「文化的景観Day」なのであった。

 役場にスズメバチ駆除の依頼が増えてきているらしい。
 生活部の担当者によると昨日も6件の駆除以来があったとのこと。
 小学生の頃、学校帰りにスズメバチの巣をいたずらし、その結果左胸を刺されたことがあるのだが、当時はアナフィラキシーショックなど知らなかったものなぁ。
 今、もう一度刺されるとマズイので、「いきもの一覧」の写真は遠慮していたのだが、昨日生活部の担当者に駆除した巣とスズメバチを見せてもらう機会があったので、ここぞとばかりに写真を撮る。
 このあたりで一番多いケブカスズメバチであった。

8月25日(木)
 今日はいい天気だった。最低気温も昨日に比べるとかなり高く、朝からコエゾゼミが鳴いていた。
 午前中は昨日の資料作成とデータ入力の続き。その後ゆめの森公園の散策路へ行く。
 樹木とキノコの写真を撮るためなのだが、キノコはベニタケ科のものくらいしか目につかない。それも分からないものばかり。
 左はかさが粉状。脆くてちょっと触っただけでポロっと割れてしまった。そこから乳液がポタポタと出てきた。手についたそれは、その後かなりベトつく。
 右はドクベニタケに似るが、かさが12〜13センチもあり明らかにデカイのであった。う〜む分からん。写真をクリック!

何キノコ? 何キノコ?

 郷土館で飼育しているエゾサンショウウオの写真。なんだかんだで一匹だけになってしまったが、順調に成長している。写真をクリック!

エゾサンショウウオ エゾサンショウウオ

 午後からは打ち合わせ。夜に「文化的景観の保存活用事業」のワークショップがあるのだ。

8月24日(水)
 朝一番で開陽台の定点写真撮影に行く。
 ドンヨリとしたあいにくの天気であったが、今日を逃したら明日も明後日も行く時間が取れなさそうなので、やむなく曇状態の写真を撮る。
 その後、所用で計根別へ。
 昼少し前に役場に戻ると天気が回復してきた。何だなぁせっかく展望台まで上がって撮ったのに・・・。
 で、午後から再度行こうかどうか迷う。資料作成やデータ入力をしていたのだが、「後で行ったら曇っちゃうかも」と思いはじめるともういけない。善は急げということで事務仕事は早々と一段落させ、再度開陽台へ向かったのであった。
 少々風が強いものの、青空の下で撮影ができた。「よしよし、また3週間後だな」と思って車に乗り、開陽台の坂を下っていると、何と車が下から向かってくるではないか(ここの下りは一方通行なのだ)。
 とっさにブレーキを踏み、何とかぶつからずに済んだのだが、いや〜ビックリした〜。
 クラクションを鳴らしたが、運転手はビックリしすぎたんだかこちらをまともに見ないまま、スピードを落とさず上に行ってしまった。ホントに危なかった。
 まったく、××××××××××××××××××××!(自主規制)
 写真は左が午前、右が午後に撮ったもの。写真をクリック!

午前撮影 午後撮影

8月23日(火)
 今日も朝から雨。
 午前中は「植物を知ろう会」が予定されていたが、どうも微妙な降り方だったので念のため集合場所に行ってみた。
 と、世話人の粟野さんがいた。立ち話をしているうちに、なんだかんだで計6人が集まった。
 「来週に延ばそうか」と話していたのだが、せっかくなのではじめることに。
 すると、天気予報通り昼に近づくに従って雨は上がり、晴れ間も見え、気温も上がってきた。

 で、午後から計根別に行く用事があったのだが、もう晴れて暖かいということもあって傘も長靴も持たずに行ったところ、なんと計根別の手前くらいからかなりイイ感じで雨!。
 その後会った方に傘を貸していただいたので助かったのだが、たいした距離ではないのにいやはやずいぶん違うものだ。
 写真はマタタビ。今年は豊作のようだ。写真をクリック!

ミヤママタタビ

 今晩も川崎交流のお手伝い。

8月22日(月)
 今日は資料作成、データ入力、打ち合わせなどがあったので、雨も降っていたしほとんど外には出なかった。
 しかし、夜は神奈川県の川崎市から交流事業のための子ども達がくるので、その夕飯炊きを手伝いにいくのであった。
 というわけで、今日は写真もないのだ。

8月20日(土)
 8月も下旬に突入である・・・、が今日も暑かった。いやただ暑いというより蒸し暑くて不快だったなぁ。

 昨日のコウモリ調査の話。
 17時頃からあいにくの空模様になってしまったが、「雨の様子を見て網張りをする」ということであったので、とりあえず集合場所へ。
 実は昨日の調査地点は郷土館の分館付近。幸い施設の担当者は自分なので鍵を開け、雨宿りをすることにした。
 で、館内を見ていたらコウモリの糞を発見!。
 この建物では以前から糞を何度も見ているし、ウサギコウモリが館内で死んでいたこともあったので今更驚くことではないのだが、実は今年と昨年に分館の塗装修繕をした際、施設に数箇所あったコウモリの出入りできるような隙間を埋めていたことから「もうコウモリはいなくなっただろう」という気持ちがあったのだ。
 しかし、“ブツ”があるということは“いる”ということなので、急遽室内に網を張る。
 かかるとすれば、多分ウサギコウモリだ。デリケートなやつらなので人間は玄関に出て待つ・・・。いやはや蚊が多かったなぁ。
 しばらくすると、小雨の中、外に向けていたバットディテクターが「テケテケテケッ!」と反応した。
 方角からすると分館から出てきたような感じだ。おかしい、そんな隙間はないはずなのだ。あるとすれば屋根の近くか?、しかし、すでに暗くなっており、梯子があるわけでもないので確かめようもない。
 ということで、この小雨の中でも飛んでいることがわかったので、急遽外に3枚の網を張り、そして8時30分まで粘ったのであった・・・。

 結果としては、分館内でウサギコウモリが1頭かかっただけ。でもまぁ1頭だけでもかかってよかったよかった。
 「文化的景観の保存・活用事業」に関係するコウモリ調査では、このウサギコウモリがちょうど50頭目だ(町内の累計では57頭目)。

 写真は計測後に放獣したウサギコウモリ。写真をクリック!

飛翔中のウサギコウモリ 飛翔中のウサギコウモリ

8月19日(金)
 午前中は事務仕事と決算審査、その後色々と用足し。
 午後からは昨日と同じく、カナヘビとエゾチッチゼミを探しに行った。
 ・・・が、今日もスカ。なんだか「もう捕まえることは無理なんじゃ・・・」と、だんだん弱気になってしまう。
 とりあえずエゾチッチの鳴き声をが2回聞けたのでいることは明らかなのだが、蒸し暑く妙に体が重たいので今日のところは勘弁してやることにする。
 その後はデータ入力や事務仕事。
 今晩もコウモリ調査。

 昨日のコウモリ調査は武佐地区であった。
 天候はあまり良くなく、風付きのジリ(霧雨の弱いやつ)。そんな中、ヒグマの通り道と思われる場所で静かにしている(当然暗い中)のはあまり気持ちのいいものではない。
 網は2ヶ所に6枚、1時間ちょっとでコテングコウモリ2、カグヤコウモリ2、ヒメホオヒゲコウモリ1、ウサギコウモリ1がかかった。
 網張りに時間がかかり、天候も悪かったので「ヘタするともしや今日もボウズか?」と嫌な予感が走ったが、蓋を開けてみれば4種6頭と大漁(?)であった。よかったよかった。
 昨日の調査において、中標津町内で捕獲されリングをつけられたコウモリが56頭となった。写真をクリック!

調査後の計測&リングつけ

8月18日(木)
 朝一番で打ち合わせ、その後いろいろ用足しをしたあとフィールドへ出かける。
 狙いはカナヘビとエゾチッチゼミなのだが、天候もあまりよくなくどちらも空振り。花と虫の写真を撮ったくらい。
 午後からはフィールド調査の整理、講義、さらに夜はコウモリの調査なのでその準備である。
 写真は郷土館の分館付近で見かけたベニタケ科のキノコ。名前はわからなかった。写真をクリック!

○○ハツ?

8月17日(水)
 一週間休んでいたのでどのくらい仕事が溜まっているかが恐怖だったが、書類関係よりもあちこちへの連絡調整が多く、一日の大半がそれらの処理に費やされた。

 郷土館へ寄ったついでに飼育しているエゾサンショウウオを見てみた。
 1匹は元気だったが、残念ながらもう1匹は干物になっていた。
 成体になっても体が小さかった方だ。餌が食えなかったのかなぁ。

 「緑ヶ丘森林公園に郷土館のHPに載ってない、オオチドメとミヤマヤブタバコがあったよ」との連絡が入ったので早速撮影に行った。
 終了後、周りを見てみると写真未撮影、もしくは撮影済みではあるが以前撮ったものよりもよい個体があったのでそれらも撮る(詳しくは 更新履歴をご覧ください)。
 下の写真は今日のご新規さん「ミヤマヤブタバコ」。写真をクリック!

ミヤマヤブタバコ 下向きにつく花

8月16日(火)
 一週間中標津にいなかったのだが、戻ってみるとやっぱり何か雰囲気が秋っぽい。
 まだ“空が高い”という感じではないが、道路沿いで咲いている花や木の葉の色などがそう感じさせるのだろう。
 写真のアジサイは道南で撮影したもの。写真をクリック!

紫陽花

8月9日(火)
 今日から夏休みをいただきます。
 ちょっと遠出をするので日記はしばらくお休みになります。

8月8日(月)
 昨日から総合文化会館の展示室にて、「戦後60年平和行動inなかしべつ」(同実行委員会主催)が開催され、戦時物品と写真が展示されている(展示されている戦時物品は郷土館の資料)。
 期間は明日いっぱいか明後日の午前中。多くの方に見てもらいたいものだ。写真をクリック!

会場入り口 会場内

 最近、天気がよければ緑ヶ丘森林公園で約20種のチョウを見ることができる。
 その中にはミドリヒョウモンやジャノメチョウというのがいるのだが、夏の終わりごろによく見るチョウなので、お盆前ではあるが個人的には「秋の気配」を感じてしまうのであった。写真をクリック!

ミドリヒョウモン ジャノメチョウ

8月7日(日)
 30度は超えなかったが、今日も暑かった。
 でも中標津ではお盆過ぎになると秋の気配がヒタヒタと迫ってくるのである。つまりもうすぐ夏も終わってしまうのだ。
 短い夏なので“楽しんだ者勝ち”なのだろうが、それでもこう暑い日が続くとフィールドに出る気力も萎えてしまう。
 コエゾゼミが元気よく鳴いていると体感気温が2度くらい上昇するのは自分だけだろうか。

 昨夜は町内会の盆踊りがあった。
 投光機からの光が紅白の幕に当たって、灯火採集時のような状態であった。
 何かいるかなぁ〜、と心ときめかせて近づいたが、暖かかった割には虫達は少なく、ガの仲間の他にはスジコガネが目立ったくらい。
 帰り道、クワガタでもいないかと街灯を見て歩いたが、いつも騙されるエゾカタビロオサムシやノコギリカミキリくらいしかいなかった。写真をクリック!

エゾカタビロオサムシ ノコギリカミキリ

8月6日(土)
 今日もギラギラの太陽で最高気温は30度超。堪らん・・・。

8月5日(金)
 今日の最高気温は31.7度。暑・・・。
 そんな中、児童館キャンプのお手伝いへ。
 自分が担当したのは「勾玉づくり」であったが、外はギラギラの太陽が待ち構えているので、建物内でおこなった。
 が、メチャメチャ暑い!。風が一切入ってこないのだ。
 時間も遅れ気味だったためどう考えても完成しないのは明白であるのだが、受けた以上は何とかしなければならない。
 人数は1回目が19人、2回目が24人。だいたいの形をつくるのには手伝わなければ到底無理であったので、汗だくになりつつなんとかする。写真をクリック!

勾玉づくり

 終了後、このホームページに載せる素材として山の写真を撮りに行く。
 狙いは俣落林道沿いにある「熊山」と「上股落」、その近くにある「武佐山」である、が、湿度が高くて霞んでしまっているため、あまりイイ写真にはならない。それにこの時期になると、樹木が繁茂してなかなかシャッターポイントが見当たらないのだ。こういうのは春先だよなぁ。
 俣落林道ではヒグマのデッカイうんちがあった。写真をクリック!

ヒグマのウンチ

8月4日(木)
 午前中、昨年何度も取り逃がして悔しい思いをしたエゾチッチゼミの様子を見に行った。
 当幌地区を皮切りにカラマツ林をいくつかまわったが、コエゾゼミはそこそこ鳴いていたもののエゾチッチの鳴き声は聞こえなかった。時期的にまだ早いようだ。
 午後から「中標津の歴史と自然」というお題で1時間程講義、その後明日依頼されている児童館キャンプの準備。
 「勾玉づくり」と「縄文クッキーづくり」があるのでその準備なのだが、それにしても暑い!。
 特に縄文クッキーをつくる竪穴住居内では、煤で黒くなったクモの巣、舞い上がった細かい灰などに閉口しながらの作業。
 こりゃ堪らん、と外に出ると今度は灼熱の太陽に焼かれ、滝のような汗を流す。

 写真はキャンプの最中に撮ったガ。名前が分からないのでとりあえず撮って調べたのだが、モンシロドクガというのだそうだ。
 ん?、ドクガ?、触らなくてよかった。写真をクリック!

モンシロドクガ

8月3日(水)
 午前中、明日明後日と続く講義の準備をした後、霧の中を開陽台の定点写真撮影に行き、ついでにキャンプサイトへ忘れ物を取りに行った帰り道、郷土館に寄った。
 昨日エゾサンショウウオの環境を変えたので、どうなっているかな〜と思って見てみると・・・、あれ?・・・6匹いたはずなのに3匹しかいないゾ?!。
 どう見てもいない、何度探してもいない。う〜むコリャ一体・・・。
 と、水槽の縁にホースを通す穴が2つあることに気がついた。水槽の縁にはグルッと返しがついているので登っても逃げられないだろうと思っていたのだが、その穴には返しがないのだ。どうやらそこから逃亡したようだ。
 後悔しても始まらないので、しばらく玄関とその周辺を捜してみたがダメ。元気のいい3匹だったからなぁ、丸山公園で逞しく育ってほしいものだ。
 残された3匹に60センチ水槽は寂しすぎるので小さなケースに移し替え、事務室で飼うことにした。
 写真は今日の開陽台。真っ白で何も見えない。写真をクリック!

曇りの日の開陽台

8月2日(火)
 キャンプ事業の間に溜まっていた事務の処理、現地にて撮りだめていた写真の整理、ホームページの更新、児童館キャンプの打ち合わせ、郷土館で飼育しているエゾサンショウウオの環境整備(全部成体になったのでそれようの環境に造り替えた)、キャンプの後片付け、それと植物の写真撮影などで今日は終わってしまった。
 それにしても疲れが残っているなぁ。体が重い。

 キャンプの最中にクテクンの滝に行った時のこと。
 滝の少し手前にいつも崖が崩れ落ちる場所があるのだが、その近くの水溜りのような場所にエゾサンショウウオの幼体が1匹だけいた。
 大きさは2センチちょっと程で、見た目もまだまだオタマジャクシ。市街地近くのものに比べると3ヶ月は遅れている感じだった。
 餌があるようには見えなかったし、水も少なく寒い。条件としてはかなり悪いなぁ。
 あれが成体になるのには一体何年かかるんだろう。
 それと滝に行く途中にはヤマサギソウ)があった。ちなみに今ゆめの森公園ではオオヤマサギソウ)が咲いている。

 写真は緑ヶ丘森林公園にあったシロバナクサフジ。写真をクリック!

シロバナクサフジ

8月1日(月)
 今日でキャンプ事業が終わった。
 5泊6日中4日間が雨で、特に昨日などは雷付きで、ひどい時は雨音で話し声も聞こえないくらい降った。
 29日以降で特筆すべきことは、子供達の現地食材調達においてヘビが捕獲され、食されたこと。
 自分が見せてもらった時には既に首が落とされていたのだが、まだ動いていた。見るとアカジムグリ(内臓には卵が入っていたのでメス)で、試しに空揚げを一口もらって食べてみたところ、別にどうということもなく普通においしかった。
 当然フキやウド、ヤマブドウ、笹、イワナといった食材もあるが、このキャンプではこれまでにもクワガタの幼虫、エゾアカガエル、ヘビ、とゲテモノ喰いの傾向が異常に高い。
 班毎にポイントをつけて競争しているからだろうが、普通は食材にしようなんて思わないが空揚げにされて細かく切られたら先入観も消えるのか、子供達は「おいしい!」としっかり完食していた。写真をクリック!

晴れた日はこんな感じ 皮を剥いたヘビはこんな感じ

 もうひとつは、野鳥観察会。
 ただ見るのではなくて日本鳥類標識協会員さんの力をお借りしてカスミ網を張ったところ、普段あまりかからない日中にコマドリがかかった。
 いや〜キレイな鳥だ。でも結構「ギャーギャー」うるさいんだねぇ。手にウンチをかけられた。写真をクリック!

コマドリ

 あとは虫が結構多かった。特に色々なガやアオジョウカイ、それにミヤマクワガタのオスもいたりした。15年間クテクンベツ林道でキャンプをしているが、めったに見ないんだよねぇ。写真はオナガミズアオ。写真をクリック!

オナガミズアオ

 それと、クテクンの滝に行った時、参加者の子供が貝の化石を拾った。前から「クテクンの滝の上にはある」と耳にしていたけれどはじめて見た。中標津にも化石があるんだ、と驚く。写真をクリック!

貝の化石

 そうだそうだ、カラカサ山砕石所近くでアサギマダラを見た。
 トラックとバンバンすれ違うような林道を人を乗せて運転中でのことだ。
 そもそも捕虫網もなかったので、とても採れるような状況ではなかったけれど、いやー初めて見た。そしてびっくり。じっくり見てみたかったなぁ。


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