Nakashibetsu Municipal folk Museum

中標津町郷土館のwebpageに属するアーカイブです。
2004年1月号

「運動公園の遺跡」

 昨年12月にオープンしたばかりのスケートリンクの近くで発見された遺跡(平成13年発見)のお話です。

 この遺跡は運動公園の工事において、「埋蔵文化財保護に係る事前協議」のための「埋蔵文化財所在確認調査の際に発見」、簡単に言うと「工事の前に遺跡があるかどうか探しにいった時に発見」したものです。

 遺跡の正式名称は「N−03−62 中標津2遺跡」で、「周知の遺跡」として北海道教育委員会に登録されています。

 スケートリンクは標津川の河岸段丘を下から数えて3段目にあります。現在、遺跡は現在2段目と3段目の境目にわずかに残るのみですが、実際の規模はもっと大きかったものと思われます。

 発見された遺物は、本州では弥生時代に相当する続縄文時代の土器で、根室・釧路地方の特徴的な「下田ノ沢T式」が33点(右の写真)、石器1点、黒曜石の剥片9点で、遺構は続縄文時代の次の時代で、北海道最後の土器文化である擦文時代の竪穴住居跡が1基発見されています。

遺跡と出土した土器

遺跡 出土した土器

復元された土器

復元された土器

※実際には上下が分かれているためCGで復元


TOPページへ このページの先頭へ

YAMA先生のなかしべつ学トップへ


  1. リンクはトップページ"index.htm"にお願いします
  2. ページや画像などへの直接リンクはご遠慮ください
  3. 掲載内容・写真の無断使用を禁止します
中標津町郷土館へメールを送る