Nakashibetsu Municipal folk Museum

中標津町郷土館のwebpageに属するアーカイブです。
2005年5月号

「樹木ウォッチングをしませんか」

樹木の名前を覚えるだけでなく、その時々、樹木の生の営みを自分の体で感じること、それが樹木ウォッチングです。

春の芽吹き

眠っていた生命が再び活動を始める季節です。
4月に入ると気温が次第に高くなり、急速に雪融けが進みます。木々の冬芽が膨らみ、水辺ではヤナギの仲間が銀色の綿毛を出すなど、芽吹きや花の始まりです。
新緑の色は、萌木色と称されていますが、ミズナラやエゾヤマザクラ、ナナカマドのように新芽に赤味がかったものもあり、それらは春紅葉などともいわれます。
根室地方では5月中旬に入ると一斉に芽吹き、若葉の季節がスタートします。

ネコヤナギの雄花 スモモ

夏の森林浴

森や林の中で爽やかな香気を吸い込み、適度な運動を交えて心身の疲れを癒すことを森林浴といいますが、植物の香りに含まれるフィトンチッドと呼ばれる成分は、疲れやストレスを癒す効果があると言われます。
またこの成分には、殺菌効果もあります。柏の葉でくるんだ「柏餅」、飯鮨に使う笹の葉や笹団子など、雑菌の繁殖を防ぐ力を利用した先人達の知恵に驚かされます。
参考文献:平野隆久著「樹木ガイドブック」

ナナカマド クマイザサ

(中標津町文化財保護審議委員 大野f)


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