8月30日から9月14日までの16日間、昨年に続き千葉大学による遺跡の発掘調査が町内2ヵ所で行われています。
みなさんもご存知のように、遺跡はふだん土に埋もれています。それなら掘り起こして土器や石器を発見したほうがいいと思うかもしれません。しかし、遺跡を掘るということは一方は破壊行為でもあるのです。
なぜなら掘ってしまうと、遺跡は同じ状況に戻せないからです。
つまり、大学や研究機関が調査・研究のために掘るという明確な動機がなく発掘することは許されないのです。
また、遺跡が公共事業などにより壊されるということがよくありますが、この場合は自治体が発掘調査を行い、遺跡の状態を記録して、後世のために調査・研究で使える資料として残さなければなりません。
ですから、遺跡とはやみくもに誰もが発掘してよいというものではありませんし、発掘する者は、正確に調査して記録しなければならない宿命を負って行っているのです。