Nakashibetsu Municipal folk Museum

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2014年6月号

アイヌ民族の軽石製火皿について

郷土館には、昭和3(1928)年に入殖者が上標津で発見したアイヌの軽石製火皿が大中小3個体あります。直径は最大19p、最少12cm 、深さ最大4p、最少2pで、形態は楕円形や円形です。

分布は、軽石が手に入る火山地帯、道東部に集中しており、美幌・斜里・標茶町・釧路市から同様のものが発見されています。
用途については、河野広道氏が昭和28(1953)年にニジベツシュワンコタンのアイヌの古老から聞き取り調査したところ、「軽石製の火皿はアイヌ名「アペオツペ」といヽ、熊祭りのときなどに火入れとして使った、家の中でも使うことがあるという」(河野 1959)と報告しています。

発見された状態

発見された状態

一番下の火皿のようす

真上から撮影

引用文献:河野広道(1959)「アイヌの軽石製火皿について」『旭川郷土博物館 第1号』


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