LDLコレステロールが高いと言われたら

中標津町保健センター 健康推進課 健康推進係 福原 由梨奈
 平成23年集団健診の結果では、男女ともに全体の約半分の方が『LDLコレステロールが高い』という結果でした。みなさんは、コレステロール値の異常を指摘されたら、どのような行動をとりますか。コレステロール値が高いからといって、特に自覚症状はないため、そのままという人も多いのではないでしょうか。今回は、LDLコレステロールについてご説明します。
■コレステロールとは…脂肪の種類の一つです。
細胞膜やホルモンなどの材料になります。悪者扱いされることが多いですが、私たちの体になくてはならないものです。
■なぜLDLコレステロールは『悪玉』といわれるの?
LDLコレステロールは、肝臓で合成されたコレステロールを体の隅々に届ける役割をしています。そのため、血液中に増えすぎると体の隅々に運ばれるコレステロールが増え、血管壁の内膜にたまってしまいます。そうなると血液の通り道が細くなったり、血栓ができやすくなり、心筋梗塞などの危険性が増します。
反対にHDLコレステロールは、体の中で余ったコレステロールを肝臓に戻す回収屋として働いているため『善玉』と言われています。
■LDLコレステロールを下げる食事のポイント
冬の間は、運動の習慣を継続するのは難しい…そんな時は食事面でひと工夫しましょう。
●腹八分目を心掛ける
食べ過ぎで消費されないエネルギーは肥満の原因になります。特に脂質は内臓脂肪として蓄積しやすいので注意が必要です。
●肉より魚をとろう
肉類や乳製品に多く含まれる飽和脂肪酸は、脂質を上昇させるのでとり過ぎに注意しましょう。
肉料理は『蒸す・ゆでる・網焼き』などで脂を落としましょう。
●食物繊維をとろう
食物繊維には、余分なコレステロールを体の外に排出する働きがあります。
野菜・海藻類・きのこ類に多く含まれます。野菜の摂取量は1日350gが目標です。
●夕食後は食べない
夕食後は、食べた物のエネルギーがあまり消費されないため、脂肪になりやすいです。
寝る前3時間は何も食べないのが理想です。
 
 コレステロールの状態は血液検査をしてみないとわかりません。年に1度健診を受けて、ご自身の体の状態を確認しましょう。
 保健センターでは、月に1度、保健師や栄養士による生活習慣病改善相談を行っています。
「検査値の見方がわからない」「コレステロールを下げたいがどうしたら良いかわからない」など気になる点がありましたらお気軽に相談ください。(電話番号:72-2733)