かけがえのない命を守るために

中標津町保健センター
 国では、生活環境の変化などから環境的にストレスをうけやすく、例年最も自殺者の多い3月を「自殺対策強化月間」と定め、広報啓発活動を展開しています。
 全国の自殺者数は、平成26年で25,427人(警察統計)となっており、平成24年以降減少傾向となっています。中標津町では、毎年10名前後の方が自ら命を絶っており、40~60代の働き盛りに多く、女性よりも男性が多い傾向です。
 多くの自殺は、うつ病などこころの病気によって正常な判断ができなくなり、本人の意思や選択の結果ではなく、心理的に「追い込まれた末の死」といえます。自殺に至るまでには、こころや体の不調など、何らかのサインが発せられています。このサインは自分では気づきにくいこともあります。そのため、周りが悩みを抱えている人に『気づき』、話しをじっくりと『聞いて』、専門機関に『つないで』、温かく『見守る』ことが大切です。話しを聞いた側も一人で抱え込まず、プライバシーに配慮した上で専門機関などに相談してください。
 1人の死は、周囲の5~6人に深刻な心理的影響を与えるといわれています。
 かけがえのない命を守るために、まずはひと声かけてみませんか?